懐かしい「お手玉」が広げてくれた布の豊かな可能性懐かしい「お手玉」が広げてくれた布の豊かな可能性

和手玉をかし FACTORY KURA(大阪府)

繊細な縫製技術で作られた
和菓子そっくりな遊べるインテリア

まるで和菓子そっくりな色彩とデザイン。手のひらにすっぽり収まるサイズ感と、ほどよい握り心地。新感覚の布製玩具「和手玉をかし」が生まれる背景には、「母が築き上げた縫製工場から、驚きと感動のあるものを世に送り出したい」と願う兄妹の思いがありました。

物心つく頃から母の美三子さんがミシンを踏む姿を見て育ったという社長・太田綾乃さん。美三子さんは注文服のお針子を経て、服飾小物メーカーの下請け縫製加工を手掛けるようになり、その丁寧な仕事ぶりで顧客の信頼を集めていました。その後、太田さんが母に代わって社長に就任し、やがて兄の加藤健利さんも家業に戻ってきました。下請けばかりでは面白みがないと、自社オリジナルで蝶ネクタイなどを作ってネットショップで販売したりもしましたが、売り上げの伸びは今ひとつ。

そこでふたりは、大阪府及び(公財)大阪産業局の中小企業支援プログラム「大阪商品計画」に参加。第一線で活躍するクリエイターのコンサルティングのもと、服飾雑貨という枠を取っ払って新たなギフト商材を考えるという課題に挑みました。アイデアだけなら100は考えたという生みの苦しみの末、辿りついたのは家族の思い出が宿る「お手玉」。「昔うちの祖母が作ってくれたお手玉が好きで、大事に持ってたんです」と話す太田さんに、「せっかくならただのお手玉じゃなく、和菓子をマニアックに再現して独創性を持たせようと考えました」と言葉を添える加藤さん。こうして持てる技術と創意工夫を総動員し、細部にまでにこだわった「和手玉をかし」ができました。

「私は母と違って洋裁の専門の勉強をしていないので、かえって常識に縛られない発想ができたのかもしれませんね」と太田さん。その頭の中では、「和手玉」シリーズの次のアイデアもすでに芽生えているようです。

株式会社
FACTORY KURA

〒590-0503
大阪府泉南市新家1087-25
Tel.072-485-2457
http://factory-kura.com

和菓子らしさを決めるパーツにこだわって。

和菓子らしさを決める
パーツにこだわって。

本物の和菓子そっくりに作るには、たくさんの小さなパーツが必要ですが、それらを何の素材で、どう作るかが工夫のしどころ。たとえば写真は、ちぎったフェルトを丸めて、豆大福に使う黒大豆を作っているところ。ちょっとした作業にもこれまで培った経験が活きています。

女性たちの手でひと針ひと針丁寧に。

女性たちの手で
ひと針ひと針丁寧に。

必要なパーツを縫い合わせ、外観が整ったら成型。詰め物には昔ながらの小豆の代わりにプラスチックビーズを使い、女性たちの手でひと針ひと針丁寧に縫い上げて、丸いお手玉状に仕上げます。写真は桜餅の和手玉。薄いさくら色のちりめん生地の質感が、桜餅らしさを引き立てます。

すべての製品にブランドのタグを。

すべての製品に
ブランドのタグを。

ひとつひとつの製品の底につけられた「和手玉」タグ。ブランドの目印であるだけでなく、縫い代を隠したり、強度を高めたりする役割も果たしています。お手玉として遊んでバラバラになった時にも、しっかりアイデンティティを主張して、使い手の心に印象を残すよう工夫しました。

和手玉をかし - FACTORY KURA(大阪府)

さまざまな世代が
楽しく遊べて洗える布製玩具。
仏壇のお供えの代用品にもいかが?

「和手玉をかし」は全商品家庭での洗濯(洗濯ネットに入れて手洗いコース推奨)が可能。ベビーからシニアまでさまざまな世代をつなぐコミュニケーションツールとして役立つほか、インテリア雑貨としての使い道もアイデア次第で多彩に広がります。「薫-kaori-」「麗-uruwashi-」「宴-utage-」「郷-sato-」「憧-akogare-」など3個セット箱入りでバリエーション豊富。

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