紙の糸から広がる可能性。それに気づいた時とてもワクワクしたんです紙の糸から広がる可能性。それに気づいた時とてもワクワクしたんです

和紙糸ブラウス&ショール YOSUKE(滋賀県)

西陣織の伝統が息づく「紙の糸」から
生まれる上質なデイリーウエア。

江戸時代から和紙の産地として知られる滋賀県大津市桐生。かつてここには、金箔や銀箔を極細にカットして撚り上げた金糸銀糸で、京都・西陣織の伝統を支えてきた職人の仕事場が多くありました。1935年に創業した古川与助商店もそのひとつ。やがて和装産業が停滞していく中、同社はその極細カット技術「マイクロスリッター加工」を、水引材料やアパレル原料糸の生産に転用してきました。とくにナイロン不織布をカットしたものは高級ニット素材として商社を介しヨーロッパに輸出され、大きな利益を生みました。しかしやがてその受注は中国に奪われ売上も激減。

「このままではつぶれてしまうと思った時に、ふと職人さんが昔“紙でも切って撚って糸にできるんやで”と話していたのを思い出し作ってみたんです」と話すのは3代目社長・河村朱美さん。美濃和紙をはじめとする国産の最高級和紙を幅2mmに切って撚った糸は、細く軽く、生地に織るとさらっと繊細な風合いに。完成した糸を手にした河村さんは、県の助成金を得て英国の展示会テントロンドンに乗り込みます。

「まだ最終製品もなく糸と生地だけの出品でしたが、バイヤーたちが“アメイジング!”と称賛してくれたんです」。

自信を得た河村さんの周囲には、次第に応援の輪も広がり始めます。とくに商工会長は和紙糸のジャケットをオーダーしてくれ、経済界の会合があるたびにそれを着てPR。これがメディアの取材につながり「ほしい」という人が相次いだほど。そんな反響に背中を押され、河村さんはこの和紙糸シリーズに「YOSUKE」のブランド名を冠し、少しずつアイテム数を拡大してきました。「今後はデザイナーさんと組んでテキスタルの活用アイデアを広げていくのも面白いですね」。和紙糸が紡ぐ物語は始まったばかりです。

株式会社 古川与助商店

〒520-2111
滋賀県大津市桐生3-12-1
Tel.077-549-1321
http://yosukeshiga.com

ごく薄手の最高級和紙、全長2万7000mを極細裁断。

ごく薄手の最高級和紙、
全長2万7000mを極細裁断。

極細カットに耐えうる品質が求められる和紙糸の原材料には、美濃や越前、四国などの最高級和紙を使用。また全長2万7000mに及ぶ原反を、幅2mmという極細に裁断できる技術を持つ工場は国内でも4~5社しかないといいます。まさに最高の紙とスリッター加工技術のなせるわざ。

幅2㎜に裁断された紙を130個のコマに巻き取る。

幅2㎜に裁断された紙を
130個のコマに巻き取る。

機械が原反を切り進むと同時に、数メートル先に整列した130個のコマに紙を巻き取らせます。紙のコンディションが気候によって微妙に左右される中、糸の切れやたるみを見逃さず、すべてのコマを均質に巻き取っていくのが熟練職人の技。作業中は一瞬たりとも気が抜けません。

カットし終えた紙は、撚りの工程を経て糸に。

カットし終えた紙は、
撚りの工程を経て糸に。

糸づくりの最終工程は「撚糸」。2mm幅の紙が、撚りをかけられ繊細な糸となって、織り工場に送られます。かつては撚糸も社内で行っていましたが、現在は量産が必要なため外注しているとか。この撚りの段階で異素材を組み合わせて、遊び心のあるユニークな糸を作ることも可能。

和紙糸ブラウス&ショール - YOSUKE(滋賀県)

家庭で洗えて乾きもスピーディ。
風をはらんだ軽く繊細な風合いは、
使い込むほど愛着が深まって。

洗うほどにとろりと柔らかく肌になじむ感じが心地いいブラウスとショールは、縦糸に綿糸を、横糸に和紙糸(四国産和紙使用)を用いた混紡で、サラッとした風合いと保温性を兼ね備えているのでオールシーズン使えます。洗濯は手洗いがおすすめです。

和紙ブラウス、和紙ショール

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