ものをつくる人間はその高い技術を決して落としてはいけないものをつくる人間はその高い技術を決して落としてはいけない

おもてなしプレート&
小鉢セット
五明金箔工芸(京都市)

原料の特性をよく知って素材の美しさを生かす表現を

明治初期、初代次郎吉が仏具店番頭だった関係により、二代目治太郎が平安箔安氏の下で修業し、金箔押し技術を習得しました。漆(うるし)という溶液を使って金属の金箔を貼りつける伝統技法を、京都では「金箔押し」といい、「五明金箔工芸」では、二代目以来、その技術を受け継ぎ、現在、三代目の五明(いつあき)昇、四代目の五明 久の父子ともに京仏具伝統工芸士の称号を受けています。

仏像、台座をはじめとする仏壇仏具を中心に幅広くその箔押しの技術が信頼され、ティファニー社はじめ、大阪城、京都市役所、京都岡崎みやこメッセなどからの注文も手掛けるようになりました。

10年ほど前より、経験によって培った箔押し技術を生かして様々な作品や原材料への金箔やプラチナ箔、消し粉加工、加飾、伝統工芸との融合による作品プロデュ―スや製作販売を行っています。今回出展した「おもてなしプレート&小鉢」では、漆と純金箔を2度ずつ重ねても木目が浮かびあがる仕上がりとなっています。「箔押しは金箔という金属の紙を貼っていくとき、どのように見せるかという表現の仕方です。素材の美しさを失くすことなく表現したい」と久さん。

木の器に下地漆をした状態に金箔押しをするので、木工芸と京漆器、それに金箔押しと伝統工芸の融合した作品ともいえるでしょう。金箔の本当の艶、光沢を表現するにはその前の漆を一番よい状態に仕上げることが要。金箔もすべて漆次第だといいます。塗る漆と下地漆との相性、その日の温度、湿度からの乾き具合、拭き、残し具合まで考えてどの漆を使うか、漆のブレンドも。素材を知り熟練の技術を磨き、維持してきた伝統の技の逸品です。

五明金箔工芸

〒600-8306
京都府京都市下京区新町通正面下る
平野町784
Tel.075-371-1880
http://www.gomei.ne.jp

漆(うるし)の具合が箔押のすべてを決める

漆(うるし)の具合が
箔押のすべてを決める

箔押漆を塗り、拭き綿で全体が均一になるよう拭きます。その日の温度、湿度を察知し漆の種類や乾き方、拭き具合、残し具合を考えます。3寸6分角(109ミリ)の箔を小さい箔に切り押していきます。箔が割れた箇所にはさらに小さい箔を押し、そのあと払い刷毛で払い真綿で仕上げます。

金箔を2回押すことによって落ち着いた光沢になります

金箔を2回押すことによって
落ち着いた光沢になります

箔押をし乾燥させた後、もう一度漆を塗り、繊細に拭き上げ、今度はさらに細かく切った金箔を表面に貼りつけ、払い刷毛で払い、もう一度真綿で払い、箔押し面を均一な光沢に仕上げる作業。金箔を2回貼る時は、表面が金色のため、漆の拭き上げの度合いがわかりにくく非常に難しい技。

「ムロ」に最低丸2日間入れて漆が落ち着くのを待ちます

「ムロ」に最低丸2日間入れて
漆が落ち着くのを待ちます

すべての工程が終わった後、「むろ」という部屋に丸2日間入れて乾燥させます。湿度が低いと逆に漆が半乾きになってしまうので、部屋内は80%の湿度に保たれます。箔押し面を漆と空気中の水分との相互作用によって乾燥させるためです。漆を落ち着かせるための重要な仕上げです。

おもてなしプレート&小鉢セット - 五明金箔工芸(京都市)

伝統の京の箔押しの技
食卓を華やかに彩る
おもてなし仕様も可能

おもてなしプレート&小鉢セット、鉢(L)直径36㎝金箔、椀(M)金箔、木工芸の挽き木地に、木目をいかす拭き漆を行った漆器の上に、純金箔を2回漆で貼り付け、食品用の艶出しコーティングで仕上げを施しています。
本来の金箔の持つ艶である光沢、さらにすばらしい木目表現を可能にした最高級品です。

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