自然の恩恵と先人たちの知恵を現代の生活に合わせて共有したい自然の恩恵と先人たちの知恵を現代の生活に合わせて共有したい

棕櫚たわし 髙田耕造商店(和歌山県)

「たわしは固い」と思っている全ての人に
棕櫚のやさしさ、柔らかさを伝えたい。

髙田耕造商店は1948(昭和23)年、棕櫚(しゅろ)製品の加工・製造業として設立されました。棕櫚とはヤシ科の常緑高木で、幹を抱くように巻いている樹皮は腐りにくく伸縮性に富み、水にも強い特性があります。

江戸時代より、棕櫚は紀州(和歌山)の重要な産物でした。多くの人々が棕櫚を栽培・採取し、背に棕櫚皮を担いで売りに行き、その帰りの山道には売上を狙った山賊が現れるほどに紀州産の棕櫚皮は貴重で、重宝されていたといいます。
当初は、棕櫚の繊維がたわし作りにも使用されていましたが、大量生産大量消費の時代に安価なパームヤシや化学繊維などの代替品に取って替わられ、棕櫚山が手入れされることも無くなり、棕櫚皮を採取する職人も高齢化。原料として全く流通しなくなりました。

三代目で営業担当の髙田大輔さんは、このような状況を招いたのは自分たち産地の人間の責任だと考え、当時を知る職人を探し出し、頼み込んで協力を依頼。約7年の歳月を経て、良質な国産の棕櫚皮を使用した、純紀州産の棕櫚たわしの販売にこぎ着けました。

作り手は、髙田耕造商店代表、髙田英生さん。根っからの職人が作るたわしは、棕櫚の繊維が均一で薄く、軽くて水切れも良いため、プロの料理人にもファンが多いそうです。
日本で唯一となった、国産棕櫚を原料とするたわし。厳選された繊維は驚くほど柔らかく、体洗い用のたわしをまとめ買いする人も。
「棕櫚という素材をもっと知って欲しい。伝統的なものとして守るのではなく、使われることで自然と残っていってくれれば…。そのために、やるべきこと、やりたいことがまだまだ沢山あります」。

髙田耕造商店

(株式会社コ―ゾー)

〒640-1173
和歌山県海南市椋木97-2
Tel.073-487-1264
http://takada1948.jp

選別、厳選された棕櫚皮を均一な繊維へと加工する

選別、厳選された棕櫚皮を
均一な繊維へと加工する

採取された棕櫚皮は、色味や状態の良いものだけを選別し、網状の繊維を専用の毛捌き機でまっすぐな繊維にして束ねます。この束ねた状態のものを太子(たいし)と呼びます。次に水洗いで太子の汚れや粉を落とし、さらに柔らかさ、コシの強さ、色味、鮮度を選別し一定の長さに裁断します。

繊維を心材で挟んで整え一気に巻きあげる

繊維を心材で挟んで整え
一気に巻きあげる

専用のたわし巻き機に国産銅やステンレスの針金を2重にセットし、間に縦長に繊維を挟んでいきます。均一に、職人の指先の感覚と勘でムラなく繊維を並べ、ハンドルを回し微調整を加えつつも一気に棒状に巻き上げます。針金の反発力を考慮し限界よりさらに40度ほど捩じり完成です。

毛先を揃え、たわし型へ形成仕上げと検品工程も徹底

毛先を揃え、たわし型へ形成
仕上げと検品工程も徹底

巻き上げた製品は散髪機と呼ばれる刃がついた機械で不揃いな毛先をカットし、針金をペンチで曲げながら紐を通して、たわし型に丸めます。
紐は選別時、製品に使われなかった部分を撚って再加工した棕櫚縄を使用。天日干しで自然乾燥させ、入念に検品をします。

棕櫚たわし - 髙田耕造商店(和歌山県)

貴重な紀州産の棕櫚皮を厳選使用
ひとつひとつていねいに巻き上げた
髙田耕造商店自慢の逸品です。

右から国産の棕櫚繊維を使用した、紀州野上谷産やらこい棕櫚たわし 竹柄、紀州野上谷産棕櫚束子 棒、紀州野上谷産棕櫚束子 小、紀州野上谷産棕櫚束子 まる。
輸入棕櫚を使用した、棕櫚と黒竹の山椒入れ、たわしストラップ、しゅろのやさしいほうき 荒神。

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