関西の活かしたい自然エリア

広域環境保全

1.生物多様性の現状・課題

一部の野生鳥獣の増加や、侵略的外来種の侵入等、生態系のバランスが乱れることによる生物多様性の損失が深刻な問題となっています。しかし、生物多様性の重要性が十分に認識されているとは言いがたく、有効な施策の実施には至っていません。また、生物多様性に関する情報は複雑多岐にわたることから、その一元化が行われてきませんでした。こうした背景を踏まえ、関西地域に多数集結している自然史系博物館のネットワーク等を活用して生物多様性情報を共有し、わかりやすい形で表現することに取り組んできました。

2.関西の活かしたい自然エリアの選定

関西広域連合では博物館ネットワーク等を活用し、森・川・海のつながりを重視し、府県域を越えた広域的な視点に立ち、生物多様性保全上重要な地域として、23区域にわたる「関西の活かしたい自然エリア」を選定し、公表しました(平成28年11月17日)。

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海域・沿岸域

1 山陰海岸・若狭湾とその沿岸

加陽湿地 ©豊岡河川国道事務所

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海岸線の多くが自然海岸で、「山陰海岸ジオパーク」の海岸エリアを含み、複雑な地形の岩石海岸と大小様々な砂浜海岸が見られます。冬季の波浪環境が厳しく、海岸侵食が起こります。沿岸域では対馬暖流の影響を受けて、この地域を分布の北限とする生物が存在することも知られています。雪舟の水墨画にも描かれた、砂州として貴重な地形である天橋立にはクロマツ林が広がっています。冠島・沓島は海鳥の繁殖地として、円山川周辺はコウノトリの生息地として重要です。

2 大阪湾とその沿岸

成ヶ島

関連府県

大阪府
京都府
滋賀県
兵庫県
和歌山県
奈良県
徳島県
三重県

大阪湾は、一方は明石海峡を通じて播磨灘につながっており、もう一方は紀淡海峡を通じて紀伊水道に通じており、西側は深く、東側は浅くなっています。大阪府側等は大都市近郊にあるため、ほとんどが人工海岸となっていますが、淀川や大和川等の大規模な河川が流入し、餌料生物が豊富で多くの魚介類が生息し、今でも好漁場となっています。また、大阪府側の河口部には部分的に干潟や、南部の沿岸には一部に砂浜、アマモ場、ガラモ場、岩礁海岸なども残されており、保全活動が積極的に行われるとともに、北部の埋立地沿岸等においても干潟の造成や護岸の改良など自然再生の取り組みが行われています。

3 播磨灘とその沿岸

播磨灘 ©一般社団法人 家島観光事業組合

関連府県

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播磨灘北部の流入河川では、下流域に沖積平野や干潟が発達します。兵庫県西部の沿岸では、希少種が多く生息する泥干潟やアマモ場が見られ、その沖合ではスナメリやウミガメ類などの大型海洋動物が確認されています。また、家島諸島周辺や鹿ノ瀬をはじめとする浅瀬や、潮流の速い南北2つの海峡部など、変化に富んだ環境を有することから、多くの水産有用種を育む漁場としても重要です。

4 紀伊水道とその沿岸

吉野川河口干潟 ©徳島県

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紀伊水道は、太平洋沿岸域の北側の水道部で、吉野川などの大規模な河川が流入し、河口部には干潟や塩性湿地が見られます。海岸は自然海岸が主体で、岩礁や砂丘、石灰岩地(白崎海岸)など様々な環境が見られます。このように多様性に富んだ海岸沿いの環境には、それぞれの環境に特有な希少な動植物が生息・生育しています。紀伊水道は釣りや海水浴といったレクリエーションの場である他、海域全体が漁場となっています。生態系のつながりの視点としては、紀伊水道の沿岸の海岸線はほとんどが自然海岸であり、陸から海への移行帯(エコトーン)の連続性が維持されています。また、河口域・汽水域は魚の稚魚が育つ「海のゆりかご」となっており、成長した魚は海に戻ります。

5 太平洋とその沿岸

天神崎 ©公益財団法人 天神崎の自然を大切にする会

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黒潮の影響を強く受けるためきわめて温暖で、熱帯・亜熱帯性の生物が多く見られ、漁業も盛んです。海中には、ミドリイシ類を中心とするサンゴ群落が発達します。背後の山域は降水量が多く、流量の多い河川が数多く流れ込み、河口域にはオオウナギをはじめ、多くの通し回遊魚が生息します。自然海岸の比率が高い沿岸部には暖帯林が生育します。

淡水域

6 琵琶湖・淀川水系

琵琶湖疏水(大津川入口)

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琵琶湖は世界有数の古代湖で、水系には魚類・貝類をはじめとする固有種が多く、流入河川や周辺の水田水域との間の回遊をする魚種も少なくありません。古くからそれらを利用する独自の食文化も発達しています。冬季には多くの水鳥が訪れる越冬地でもあります。淀川には、イタセンパラ、桂川にはアユモドキ、湖東湧水地にはハリヨなど、絶滅寸前の淡水魚も生息し、広大なヨシ原も残されています。また、下流域には絶滅危惧種のニホンウナギも生息しています。

平野・丘陵域

7 湖東・湖南

佐治川の桜並木 ©小佐治環境保全部会

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古くから稲作が盛んな米どころで、ため池が多く築造され、里山景観が展開する山裾には、貧栄養の湿原環境も点在します。現在も絶滅危惧種を含め希少な動植物が残され、県条例による生息・生育地保護区も存在します。

8 大阪平野南部

久米田池 ©中道良典

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雨が少ない瀬戸内式気候のもと、水田とともに様々なタイプのため池が存在し、ニッポンバラタナゴ、ミナミメダカ、ナニワトンボなどの絶滅危惧種を含む水辺を利用する多種類の動植物が生息・生育しています。

9 東播磨・北淡路

網引湿原 ©あびき湿原保存会

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兵庫県は全国で最もため池数の多い県です。特に、東播磨・北淡路エリアは瀬戸内式気候で雨が少ないため、灌漑用のため池が多く存在します。それらのため池群には、水辺環境に依存する植物、昆虫類、両生類が多く生育・生息しています。これら動植物の存続には、ため池環境の多様性と健全性の維持が不可欠です。また、ため池は農業用水の供給や生物多様性の保全だけでなく、水害の緩和、水産物の供給、地域コミュニティの形成など、多様な機能をもっています。地域の伝統・文化の維持継承といった点でもため池群は重要な役割を果たしています。

10 紀北・紀中

南部梅林 ©みなべ観光協会

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急峻な山地と海岸との間にため池群が存在し、水辺を利用する多くの生きものが見られます。ミスミイ、リュウノヒゲモ、カワヂシャ、オニバスなど絶滅危惧種を含む多種類の水草やカワネジガイ、ヒメタイコウチなどの小動物が生育しています。また、「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に認定されています。

24 奈良公園周辺、25 大和高原、26 飛鳥地域

稲渕の棚田 ©奈良県(エリア26)

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《24 奈良公園周辺》
春日山原始林、若草山、奈良公園といった奈良盆地内都市域で多種多様な環境に多くの動植物が生育生息していることが特徴的なエリアです。特に、原始林では常緑広葉樹(シイ・カシ群落、ツクバネガシ群落等)が分布する他、若草山ではイトススキ群落、奈良公園では極相林であるイチイガシ群落が広く分布しています。平城宮跡では、オギ、ヨシ原などの湿地や周濠の止水域など、水辺の環境ではムジナモなどが生育するとともに、周辺の農地・ため池・雑木林などと相まって都市中心部に動植物の重要な生息・生育環境を形成しています。また、定期的な維持管理が行われていることから草原性の植物が多く生育していることも特徴です。
《25 大和高原》
大和高原は、おおむね標高400~600mと低標高ながら、コナラを中心とした落葉広葉樹林では冷温帯要素の依存種や水湿地に依存する種が特徴的に出現する地域です。曽爾高原は、標高700~930mの高原でお亀池湿原と約40haにおよぶ広大なススキ草原が特徴で生物多様性上重要な地域です。現在、草原景観は地域の重要な観光資源となっており、山焼きなどの草原の維持管理は地元主導で続けられています。

《26 飛鳥地域》
奈良盆地南部は都市近郊としては良好な田園生態系が残されてます。宅地開発が進むものの水田・湿地・ため池・水路などの農耕地周辺の水湿環境があり、希少な水生生物の生息場所となっています。

自然エリア

(PDF:1.3MB)

山地域

11 伊吹山地

伊吹山の冬 ©一般社団法人びわ湖の素DMO

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太平洋側流域である琵琶湖水系ながら、日本海側気候の影響を受け、冬の積雪が非常に多い山域で、イヌワシやツキノワグマ、ニホンカモシカも生息しています。南端部の伊吹山周辺は石灰岩地で、草原を含む特有の植生が発達し、固有種の植物や陸産貝類も知られています。

12 鈴鹿山脈

小椋谷・蛭谷周辺の樹林 ©鈴鹿10 座エコツアーガイドクラブ

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鈴鹿山脈の北部には石灰岩地が広がり、洞窟や湧水が多く見られ、多雪地で、石灰岩地には特有のコウモリ類、昆虫類、貝類などやカモシカなど中大型獣、渓流性のアジメドジョウなどが生息しています。また、湧水地にはハリヨなどが生息しています。登山などのレクリエーションに利用される他、木地師の里としても知られ木工文化が育まれてきました。

13 野坂・比良・比叡山地

赤坂山 ©マキノ自然観察倶楽部

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野坂・比良・比叡山地には、もろい花崗岩質の山塊が広がっています。北中部は日本海側気候の影響で冬の降雪が多く、野坂山地の山門湿原、比良山系の八雲が原湿原など、泥炭湿地が発達する場所があります。特徴的な生物として、比叡山の鳥類群集や堅田丘陵の両生類、ザゼンソウ群落、ハンノキ林などが知られています。南部の比叡山は山岳仏教の発祥地のひとつです。

14 丹波山地

五山の送り火(大文字山)

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最終氷期からの堆積物を持つ深泥池、蛇ケ池、八丁平などの湿地群があります。大型哺乳類としてツキノワグマやニホンカモシカが生息するほか、低地の二次林にはアベサンショウウオが生息し、渓流にはオオサンショウウオが生息しています。自然性の高い森林にはブナ-スギ林、スギ巨木林などが分布し、アカマツの二次林は五山送り火などで使用され、京都の伝統文化を支えています。

15 生駒山・京阪奈丘陵

穂谷・尊延寺地区の水田 ©公益社団法人 大阪自然環境保全協会

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都市近郊の山地で、特に京都府、奈良県側に広がる里山環境にはオオタカが営巣し、大阪府側を含め数多く存在するため池にはニッポンバラタナゴなどの希少種も残されています。ほとんどの地域は二次林ですが、社寺林に常緑広葉樹林も残されています。都市近郊であるため、ハイキングなどレクリエーションの場としても親しまれています。また、生駒市の北部に位置する高山地区は約1,000のため池が存在し、美しい田園風景が広がる二次自然が保全されている地域です。希少な植物が多く生育し、ため池では希少魚類であるカワバタモロコが発見されるなど、生物多様性が高い地域です。

16 北摂・南丹

銀寄栽培

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現在もなお伝統的な里山管理(萌芽更新、輪伐、低林管理)がなされる林分を含む里山環境が広がっており、里山利用を特徴付ける台仕立てのクヌギ(台場クヌギ)が多数存在するほか、このような植生と結びついて、ゼフィルス類やクワガタ類など里山に生息する種を多く含む豊かな昆虫相がみられます。都市近郊であるため、ハイキングなどレクリエーションの場としても親しまれているほか、市民・行政・企業・研究機関の協働による里山の保全と活用に関する事業が活発に行われています。

17 丹後半島・大江山

大江山雲海

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ブナ林、スギ天然林、アカガシ林、スダジイ・タブなどの常緑広葉樹林など自然性の高い林が分布しています。河川下流域の低地帯の地下には数千年前のスギ埋没林が認められます。最終氷期からの堆積物を持つ大フケ湿原などの湿地群があります。絶滅危惧種アベサンショウウオの基準産地、生息地保護区が含まれています。

18 金剛山地・和泉山脈

夕暮れの棚田 ©千早赤阪村

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標高の高い稜線部にはブナ林が生育し、丘陵地のため池群にはカワバタモロコやカワネジガイなどの絶滅危惧種を含む動植物が生息・生育しています。中央構造線を含むエリアでもあります。都市近郊であるため、ハイキングなどレクリエーションの場としても親しまれています。また、このエリアでは樹林・草原に加え、地下水の湧出による湿地や、凝灰岩が露頭した裸地・草原(奈良県指定天然記念物:どんづる峯)など多様な環境に恵まれた地域でもあります。

19 六甲山地

再度山の極相林 ©特定非営利活動法人 六甲山の自然を学ぼう会

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都市環境に接するにもかかわらず、絶滅危惧種を含む多くの生きものが生息・生育しています。暖温帯から冷温帯の環境を含み、最高峰付近にブナ林が分布しています。多くの登山道が整備され、都市近郊でアクセスがよいことから、ハイキングなどレクリエーションの場としても親しまれています。保全や利用に関わる市民活動が活発です。

20 氷ノ山・後山

上山高原のブナ林 ©NPO 法人 上山高原エコミュージアム

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日本海式気候下にあり、冬の多雪に適応した動植物が分布するため、瀬戸内海・太平洋側とは異なる生物相となっています。日本海式気候に対応した種組成を持つ植物群落が分布し、特に関西広域連合域でも有数の大規模なブナ林やススキ群落が集中するエリアです。また、古生沼、大沼湿原などの湿原が分布しています。イヌワシ、クマタカ、ツキノワグマなどの食物連鎖上位の絶滅危惧種の生息圏を含んでおり、これらを頂点とする生態系が形成されています。

21 紀伊山地西部

鶴姫公園から見る天の川

鶴姫公園展望台 ©野迫川村

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紀伊山地の急峻な地形が奥深く続き、太平洋側気候の影響で気候は温暖で一部海域と山林が連続しており魚つき林として機能しています。北山峡・瀞峡など山地を深く刻む渓谷が発達しており、十津川村の玉置山ではスギの巨木群など発達した樹林環境が維持されています。陸生貝類の調査結果からは、この地域が極めて生物多様性が高い重要地域であることが示唆されています。ツキノワグマやニホンカモシカの生息地でもあり、渓流のナガレヒキガエルやヤマトイワナなどの生息も特徴的です。高野山や熊野古道など信仰と自然の結びつきが強いエリアです。また、奈良県側の伯母子山地は、吉野山地の西域を占め、十津川以西、和歌山県境に至る山地で、標高の高い山頂部付近にブナを中心とする自然林の残存が見られます。十津川村集落の自然は、表層地質や多雨という気候条件、河川の存在などと相まって、特殊環境が散在する生物多様性保全上の重要な地域です。

22 四国山地東部

剣山

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剣山、三嶺、矢筈山などを中心とする剣山系のエリアです。ブナの原生林が広がり、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、クマタカ、ヤイロチョウなどが生息します。全国的にも分布地が限られているコモノギクやキレンゲショウマが生育します。石灰岩地が点在し、固有の陸産貝類や洞窟性・地下性甲虫類も知られています。急傾斜地では、傾斜畑での雑穀類の栽培など独特の景観が見られます。

23 阿讃山脈

ジョガマル池 ©徳島県立博物館

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植生は二次林や農耕地が中心で、瀬戸内海式気候の下、谷地形を利用したため池が点在しています。ため池及び周辺の農耕地を中心に水辺を利用する動植物が多く生息・生育しています。大滝山には阿讃山脈で唯一ブナ林が分布します。

27 大峰山脈、28 台場山脈

吉野山 ©奈良県(エリア27)

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《27 大峰山脈》
標高1,915mの最高峰八経ヶ岳を含む大峰山脈は近畿の屋根とも呼ばれる山岳地帯です。稜線上には霊場「吉野・大峯」と「熊野三山」を結ぶ約80キロメートルの大峯奥駈道があり、自然環境の保全が信仰や文化と深く関わってきた地域です。また北端にあたる吉野町の「妹山樹叢」(国天然記念物)は標高249mほどの小丘ですが、地元信仰により入山を禁止してきため原生的樹叢を残していることも特徴です。

《28 台高山脈》
大台ヶ原山は、日出ヶ岳(1,695m)・三津河落山(1,654m)・経ヶ峰(1,529m)等の山頂からなり、日本でも有数の多雨地帯でもあり、変化に富んだ景観・植生が広がっている生物多様性保全上の重要拠点です。

自然エリア

(PDF:2.1MB)

資料

関西の活かしたい自然エリアにおけるエコツアー

関西の活かしたい自然エリアにおけるエコツアーの推進等を通して地域資源の保全・活用や自然エリアの生態系サービスの維持・向上を図っています。

エコツアーについては、こちらのページをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

関西広域連合広域環境保全局

〒520-8577
大津市京町4丁目1番1号
滋賀県琵琶湖環境部環境政策課内
電話番号:077-522-5664

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