4 紀伊水道とその沿岸

鳴門海峡

環境区分

海域・沿岸域
淡水域
平野・丘陵地
山地域

関連府県

大阪府
京都府
滋賀県
兵庫県
和歌山県
奈良県
徳島県
三重県

地域の特徴

紀伊水道は、太平洋沿岸域の北側の水道部で、吉野川などの大規模な河川が流入し、河口部には干潟や塩性湿地が見られます。海岸は自然海岸が主体で、岩礁や砂丘、石灰岩地(白崎海岸)など様々な環境が見られます。このように多様性に富んだ海岸沿いの環境には、それぞれの環境に特有な希少な動植物が生息・生育しています。
紀伊水道は釣りや海水浴といったレクリエーションの場である他、海域全体が漁場となっています。生態系のつながりの視点としては、紀伊水道の沿岸の海岸線はほとんどが自然海岸であり、陸から海への移行帯(エコトーン)の連続性が維持されています。また、河口域・汽水域は魚の稚魚が育つ「海のゆりかご」となっており、成長した魚は海に戻ります。

地域

クローズアップ

玉津島神社

©和歌山県

神社の裏山、奠供山(てんぐやま)から和歌の浦を一望しよう
/和歌山県和歌山市

玉津島神社は名勝「和歌の浦」に鎮座し、古くから和歌の神様として多くの万葉人の信仰を集めてきた神社で、境内地は国指定名勝にもなっています。住吉大神(攝津)・柿本大神(明石)とともに"和歌三神"の一つとして、朝廷はもとよりひろく一般文人墨客から崇められてきました。

電話:073-444-0472
住所:和歌山県和歌山市和歌浦中3-4-26
サイト:https://tamatsushimajinja.jp/

吉野川河口住吉干潟

干潟の生きもの観察に出かけよう
/徳島県徳島市

吉野川は「四国三郎」とも呼ばれ、日本を代表する暴れ川としても有名です。四国の東端にある吉野川河口は野鳥や干潟生物の宝庫であり、渡り鳥の中継地点となっています。潮がひくと現れるこの泥の大地は、 夏には無数のカニに覆われます。吉野川河口の干潟は、日本でも有数のシオマネキの群生地といわれています。繁殖期を迎えたシオマネキの雄は、片方の大きなハサミを動かして雌に求愛を示します。秋になると、渡り鳥がやってきます。遠くシベリア等の北国からやってきた、シギやチドリの仲間です。羽を休めたり、干潟のカニをエサにしたりします。干潟は、長い旅の中継地点です。

住所:徳島県徳島市住吉4丁目

吉野川第十堰

©徳島県

吉野川の氾濫とその対策の歴史を体感しよう
/徳島県名西郡石井町

吉野川は「四国三郎」とも呼ばれ、日本を代表する暴れ川としても有名です。野鳥や干潟生物の宝庫であり、渡り鳥の中継地点となっています。「東アジア・オーストラリア流域シギ・チドリ類重要生息地ネットワーク」に参加し、日本の重要湿地500にも「吉野川河口・勝浦川河口」として選定されています。
吉野川第十堰は、石井町と上板町にかけて吉野川を横断する堰で、農民の水不足や塩害の解消を目的に吉野川を分流するため築かれた堰で、江戸時代に築かれた後、明治時代以降の改修で現在の姿となりました。

住所:徳島県名西郡石井町藍畑

本藍染矢野工場/大西陶器

本藍染矢野工場(左)、大西陶器(右)

本藍染体験体験をしよう
/徳島県板野郡藍住町 鳴門市

藍(アイ)とはタデ科イヌタデ属の植物で、タデアイとも呼ばれます。古くから世界各地で青色の染料として栽培・利用されてきました。藍の乾燥葉を発酵させて作る天然藍染料を「すくも」と言い、徳島で製造される「すくも」を「阿波藍」と呼びます。徳島の吉野川下流域は、吉野川の氾濫により稲作をするには条件が悪く、その一方で、氾濫は下流域に肥沃な土地をもたらし、水の便もよく、藍栽培にとっては適した地域でした。そのような状況で、藍栽培は洪水の被害が少なく、稲作りよりも収益の高い作物として発展していきました。

電話:088-689-04142
住所:徳島県鳴門市大麻町大谷字東山谷17-2
サイト:https://onishitoki.jp/2
メール:oonishi@onishitoki

保全に関わっている団体

本地域では、年間を通じて様々なイベントが行われています。下記連絡先を紹介します。見学とともにイベントにも参加しましょう

名勝和歌の浦 玉津島保存会

平成23年11月、玉津島神社を中心とする名勝和歌の浦の自然・歴史・文化を守るために結成されました。名勝和歌の浦クリーンアップ隊による名勝指定地の月2 回の清掃活動、名勝和歌の浦の価値を知るための講演会活動、イベントを開催しています。令和元年11月、和歌山市から文化奨励賞を受賞。

電話:073-447-2660(渋谷)
住所:和歌山市和歌浦中3丁目4-26 玉津島神社
サイト:名勝和歌の浦玉津島保存会ブログ
メール:misoramon@yahoo.co.jp

日本野鳥の会 徳島県支部

共存部:野鳥に対する保護活動
普及編集部:定例、定例外探鳥会実施、野鳥観察会講師派遣、支部報の発行
研究部:保護区、カワウ、ガンカモ、ナベヅル、タカ渡り、カンムリウミスズメ調査

電話:088-675-0620
住所:徳島県名西郡石井町石井字石井958-4
サイト:http://www.tk2.nmt.ne.jp/~yachotoku
メール:miyakotm@me.pikara.ne.jp

特定非営利活動法人 川塾

川塾は、吉野川をメインフィールドとし、川遊びを通して、子供たちに川と共に生きる知恵や技術を体感して貰い、『川とひとをつなぐ』きっかけ作りができればと考えています。かたい話しはおいといて、まずは、思いっきり川を楽しみましょう!

電話:080-6385-4200
住所:徳島市国府町佐野塚字出口5-7
サイト:https://kawajyuku.com
メール:kawatomoplus@gmail.com
Facebook:kawajuku
Instagram:@kawajuku

本藍染矢野工場

阿波藍(染すくも)を使い、古来より伝わる天然灰汁発酵建てによる本藍染ですべての作品を作っています。本藍染体験でも同じ藍でオリジナルの作品を染めて頂けます。

電話:088-692-8584
住所:徳島県板野郡藍住町矢上字江の口25-1
メール:yanokozyou@gmail.com

合同会社 大西陶器

徳島県鳴門市で陶器の製造を行っています窯元です。大谷焼の特徴は藍染用の甕や睡蓮鉢といった大物でしたが最近は食器類を中心とした小物もたくさん作っています

電話:088-689-0414
住所:徳島県鳴門市大麻町大谷字東山谷17-2
サイト:https://onishitoki.jp/
メール:oonishi@onishitoki

その他の訪問先や施設等

徳島県立博物館

徳島県立博物館は、文化の森総合公園に建設された、考古・歴史・民俗・美術工芸の人文科学と動物・植物・地学の自然科学の各分野をあわせた総合博物館です。館内で様々な企画展を開催しています。

住所:徳島市八万町向寺山 (文化の森総合公園)
電話:088-668-3636
サイト:https://museum.bunmori.tokushima.jp/

和歌山県立自然博物館

豊かで美しい和歌山県の自然を紹介する施設です。水にすむ生きものの展示を中心に、動植物、昆虫、貝、化石などの標本も展示・収蔵し、興味を持って楽しみながら学習できます。また、研究や教育普及活動を通じ、地域に親しまれる博物館をめざしています。

住所:和歌山県海南市船尾370-1
電話:073-483-1777

特定非営利法人徳島保全生物学研究会

当会は生物多様性や生態系の保全など自然環境を守る取組、エコツーリズム、生物多様性リーダーの人材育成、調査研究など会員のスキルを生かした活動を行っています。決まったフィールドは持っていませんが県内の環境を守る政策提言も大切な活動のひとつです。

住所:徳島県阿南市中林町東45 番地1(主たる事務所)
電話:090-2828-6181(稲飯)

和歌山県立博物館

和歌山県ゆかりの文化財及び博物館資料を、積極的に収集・保管・調査・展示が行われています。きのくに-和歌山県の3万年の歴史を紹介する常設展「きのくにの歩み-人々の生活と文化-」と、県内の文化財や歴史を主題とした展示が行われています。

住所: 和歌山県和歌山市吹上1-4-14
電話:073-436-8670
サイト:https://hakubutu.wakayama.jp/

大阪市立自然史博物館

公立博物館「大阪市立自然史博物館」の施設は、「本館」と「花と緑と自然の情報センター」があります。「本館」には、ナウマンホール、第1~第5展示室、イベントスペース、ギャラリーなどがあり、「花と緑と自然の情報センター」は、ネイチャーホール(特別展示室)などがあります。館内でイベントを多く開催しています。

大阪市東住吉区長居公園1-23
電話:06-6697-6221
サイト:https://omnh.jp/

この記事に関するお問い合わせ先

関西広域連合広域環境保全局 自然環境保全課

〒520-8577
大津市京町4丁目1番1号滋賀県庁本館4階
滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課内
​​​​​​​電話番号:077-522-5668

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