関西エコオフィス大賞
1.関西エコオフィス大賞とは
「関西エコオフィス大賞」とは、関西エコオフィス宣言事業所のうち、特に優れた取組を行っている事業所を表彰するものであり、平成15年度から平成30年度の間実施していました。
2.表彰の種類
関西エコオフィス大賞
総合的に特に優れた事業所を表彰します。
関西エコオフィス奨励賞
「省エネ効果」や「他への波及可能性」等、個々の評価項目において優れた取組を行っている事業所や、ユニークな取組を行っている事業所などを表彰します。
それそれの表彰の数は、企業規模等を考慮しつつ、審査結果を踏まえ決定します。
3.審査方法
エコオフィス宣言事業所としての取組項目(エコオフィス宣言事業所としての取組項目 1.適正冷暖房温度の設定・夏冬エコスタイル、2.節電の励行、3.節水の励行、4.省エネ・新エネ設備機器等の導入、5.グリーン購入の推進、6.緑化の推進、7.エコドライブの励行、8.自動車利用の抑制、9.ごみの再資源化、10.CSR活動等独自の取組)のうち最もアピールしたい取組について申請いただき、次の評価項目により選定アドバイザーの意見を踏まえ、関西広域連合広域環境保全局が選定します。
評価項目 | 評価基準 |
1.効果 |
省エネ効果・CO2削減効果、効率性・費用対効果が高い取組か 効果は数値として表されているか |
2.他への波及可能性 |
社内外、顧客等を問わず、他の事業所でも容易に取り組めるか、普及しやすい取組か 自ら取り組んだ内容を他の事業所等へ広めるための活動をしているか |
3.創意・工夫の度合い |
他の参考となる工夫を加えているか 今までにない取組か |
4.組織内での浸透性 |
従業員へ周知・啓発し、事業所を挙げての取組となっているか |
5.継続性 |
継続した取組か、今後も継続して取り組めるものであるか 新たな取組の場合は、効果が継続するものか。今後も継続していくための工夫があるか |
6.総合的な取組 |
事業所活動全般にわたって環境に配慮した取組を総合的に行っているか なお、オフィス外のCSR活動のみでは、表彰の対象とはなりません |
4.応募資格
関西エコオフィス宣言事業所、または、関西エコオフィス宣言事業所が複数で構成する組合・団体を対象とします。
- 関西エコオフィス宣言事業所
- 上記に該当する事業所が複数で構成する組合・団体
5.平成30年度の表彰
受賞事業所
関西エコオフィス大賞
あいおいニッセイ同和損保フェニックスタワー〔大阪府・大阪市〕
宣言オフィス名
〔大阪府・大阪市〕
従業員規模
301人以上
業種・業務内容
損害保険事業(営業、損害サービス業務)
主な取組項目
エコ安全ドライブ・事故削減の取組として、自社のテレマティクス技術を活用した社用車の走行データ・事故データや運転スコアの分析、またオフィスにおける省エネ・ペーパーレス取組を実施。
受賞のポイント
取組によってガソリン使用量も削減されている他、その体験を顧客への提案に活用するなど、他企業、府県民等にも水平展開可能な良い事例である。また、その他にも、高効率空調・LED照明・エコカーの導入、未使用エリア・昼休みの消灯、ペーパーレス会議、生物多様性保全活動など、様々な環境配慮の取組が実施されている点も評価された。
関西エコオフィス奨励賞
6件
株式会社安藤・間 大阪支店〔大阪府・大阪市〕
イオンモール四條畷〔大阪府・四條畷市〕
大阪厚生信用金庫〔大阪府・大阪市〕
銀鈴タクシー株式会社〔京都府・京都市〕
株式会社DINS堺 RAC事業所・バイオエタノール事業所〔大阪府・堺市〕
株式会社ナンゴー〔京都府・宇治市〕
五十音順
宣言オフィス名
〔大阪府・大阪市〕
従業員規模
101~300人
業種・業務内容
総合工事業(主として管理事務を行う支店)
主な取組項目
節電の取組として、室内照明の節電管理(昼休み消灯、利用時のみの点灯等)、パソコンプリンタ等の電源オフ管理(パソコンは省エネモード・長時間離席時電源オフ等)、階段フィットネス、社屋環境パトロール等を実施。
受賞のポイント
取組によりCO2排出量が大幅に削減できている。また、社屋環境パトロールにより、不具合の指導、好事例の水平展開をするなど工夫されている点も評価された。
宣言オフィス名
〔大阪府・四條畷市〕
従業員規模
30人以下
業種・業務内容
ショッピングモール運営
主な取組項目
節電の取組として、年間電気使用量をベースに月割り予算・日割り予算化し、日ごと・週ごとの使用量を確認することにより、過剰使用・計画以上の使用を抑制。また、昨年度の天気・気温をデータベース化し、比較することにより、空調稼動に伴う電気使用量増減の原因を客観的に追究。
受賞のポイント
「見える化」により管理しやすくした好事例であり、これらの取組により、実際CO2排出量が削減されている点、他の企業等にも水平展開可能な点が評価された。
宣言オフィス名
〔大阪府・大阪市〕
従業員規模
301人以上
業種・業務内容
信用金庫業務
主な取組項目
節電の取組として、夏期(7月、8月)の終業時間を15分~30分繰上げ。例年夏期は定時退庫を励行していたが、より節電を意識するために始業時間は変更せず終了時間だけを繰上げ。
受賞のポイント
節電のために、終業時間の繰上げを徹底されている点、業務を効率良く遂行するために随時業務実施方法を改善されている点が評価された。
宣言オフィス名
〔京都府・京都市〕
従業員規模
101~300人
業種・業務内容
旅客運送事業
主な取組項目
2か月毎のエコドライブ研修の実施、燃費データの管理等によるエコドライブの実践。これにより、交通事故防止と燃費向上に繋げている。
受賞のポイント
タクシーのエコドライブは良い取組であり、これが他のタクシー会社でも拡がれば、さらにCO2排出抑制効果は高くなることを期待して評価された。
宣言オフィス名
〔大阪府・堺市〕
従業員規模
31~100人
業種・業務内容
産業廃棄物の収集運搬、産業廃棄物・一般廃棄物の中間処理、廃木材からの燃料用バイオエタノール製造
主な取組項目
生産性向上の取組を進めることが最大の環境負荷低減(設備稼働時間削減による電気使用量削減など)になるとの考えから、部署責任者・キーマンを対象に、課題解決能力向上を目指して意識改革を伴った社内研修を実施。
受賞のポイント
優良事例を、社内だけでなくグループ会社間でも共有することにより、全体でレベルアップされている点が評価された。
宣言オフィス名
〔京都府・宇治市〕
従業員規模
30人以下
業種・業務内容
はん用機械器具製造業
主な取組項目
異業種の工場見学の受入れ、環境に配慮した製品の開発設計、工場周辺の清掃等啓発活動、加工技術の向上、生産活動の改善をテーマとして取り上げ、すべての社員が環境負荷低減活動を積極的に実践。
受賞のポイント
従業員数が少ない中、様々な取組を工夫して実施されている点が評価された。
表彰式
6.これまでの受賞事業所
(平成15~18年度は関西広域連携協議会、平成19~21年度は関西広域機構が実施)
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