三日月大造委員『「関西脱炭素フォーラム2022」を開催します』(令和4年11月2日)

関西広域連合 三日月大造委員(滋賀県知事)からのメッセージ

 

『「関西脱炭素フォーラム2022」を開催します』

 

 

  皆さんこんにちは。滋賀県知事の三日月大造です。

 

  山の色、木々の色が少しずつ変わり始め、これから関西各地で紅葉の季節を迎えます。琵琶湖面には冬をともに過ごす水鳥たちもやってきました。肌寒くなってきましたので、体調管理にもより気を配りつつ、美しい季節を楽しみましょう。

 

  さて、18世紀に始まった産業革命以降、化石燃料を大量に消費することで私たち人類は経済成長を続けてきましたが、大気中の温室効果ガスの濃度はかつてないほどに上昇しています。ここ数十年の気候変動による自然災害や健康被害、生態系への影響など、世界は、気候変動という未曾有の脅威に直面し、脱炭素社会への転換が喫緊の課題となっています。関西広域連合としても、脱炭素社会の実現に向けた取組を一丸となって進めていくという積極的な姿勢を明確に示すため、令和3年11月に「関西脱炭素社会実現宣言」を発出しました。

 

  日本においては、台風や集中豪雨等の自然災害による被害が近年著しく、関西においても土砂災害や河川の氾濫による人的被害や住家被害が発生しています。また、大気温の上昇により、琵琶湖の表層水温は40年間で約1℃上昇し、2019年度、2020年度には観測史上初めて、大気に冷やされた琵琶湖の表層の水が湖底の水と入れ替わる全層循環が確認されない現象が発生しました。桜の開花や紅葉シーズンの変化、高温を原因とする農産物の品質低下、野生生物の生息地の変化等、生態系への様々な影響も確認されています。

 

  こうした中、「関西脱炭素社会実現宣言」の発出から1年を迎えるにあたり、来る11月26日に、住民、事業者、団体および行政など様々な主体の脱炭素社会に向けた機運を醸成しオール関西で取組を推進するため、「関西脱炭素フォーラム2022」を開催いたします。

 

  フォーラムでは、関西脱炭素社会の実現に向けて、専門家や国、先進的な取組を行う企業等からご講演をいただくほか、展示・交流ブースの設置や電気自動車の展示、中小企業向けの省エネ相談なども行います。開催に当たっては、経済産業省や環境省、関西経済連合会にもご協力をいただきました。詳しい開催内容等は関西広域連合のホームページに掲載しています。
  ホームページ:https://www.kouiki-kansai.jp/hodo/7357.html

 

  持続可能な関西脱炭素社会の実現には、住民、事業者、団体など多様な主体が積極的に連携しながら、SDGsの視点に立ち、経済や地域の活性化にもつながる脱炭素化に向けた取組を進めていく必要があります。本フォーラムが、今までつながりのなかった多様な主体間の連携が生まれる場となり、脱炭素化に向けた様々な取組が動きだすきっかけとなれば、うれしく思います。

 

一緒に頑張りましょう!

この記事に関するお問い合わせ先

関西広域連合本部事務局企画課

〒530-0005
大阪市北区中之島5 丁目3 番51号
大阪府立国際会議場11階
電話番号:06-4803-5587 ファックス:06-6445-8540

本部事務局企画課へのお問い合わせはこちら