2 大阪湾とその沿岸
大阪湾に残る豊かな自然と その恵み

地域の特徴
本エリアの特徴は、紀伊山地の急峻な地形と高野周辺に成立する壮麗な林、それらを水源に流下する有田川の中・上流域の地形と自然です。
高野山周辺は、高齢級のスギを中心とした奥之院大杉林や、高野六木が混在する風景林を見ることができます。それらの豊かな森林は、宗教都市高野山の豊かな自然や、建造物の建設を支えた木々の歴史を感じます。
有田川上流域のあらぎ島の棚田は全国的にも価値が高く、水田には貴重な動植物が生育生息しています。
この地域独自の持続的農林業システムは高野山を支え、自然と地域の暮らしを融合・発展させてきました。
弘法大師伝説の残る生石高原は貴重な高原の山地地形で、ススキ草原は関西有数の規模を誇り、古くはカヤ取り場として人々の生活に密接に関わっていました。草原の中には貴重な植物もみられ、この生石高原の貴重な生態系を保全するために自然環境の育成保全活動が活発に展開されています。
信仰・文化と自然の結びつきによる持続可能な地域資源保全の取り組みの姿を見ることができます。
2-A
訪問先の位置とモデルプラン

みどころ
成ヶ島
成ヶ島は、昭和25年に瀬戸内海国立公園に指定された地域で、大阪湾の入り口に位置する淡路島東端の小島です。地形は北側の成山と南側の高崎を結ぶ約3kmの砂州によって形成され、外洋側の砂礫海岸、由良湾側の干潟からなる自然海岸です。
島の中央部には塩沼地、塩沼湿地があり、ハママツナやハマサジ、アイアシ等の海浜植物やハクセンシオマネキ、スジエビモドキ等の塩沼地に生息する海岸動物等、大阪湾における学術上貴重な自然環境が多く残されています。
エコツアーでは、漂着ゴミの清掃活動を保全活動体験として組み込むこともできます。
住所:洲本市由良町由良
成ヶ島の主要部

島で環境のことについて学ぼう
/兵庫県洲本市由良町由良
自然観察会、鳥の渡りの時期には愛鳥家・写真家等の利用のほか、地元の子どもたちの環境教育の場として利用されています。
夏場には、ハマボウが群生する自然環境を保護することをテーマにしたイベント「ハマボウ祭り」が開催されます。この祭りでは音楽ライブや飲食店参加の炊き出し、アート作品の出展やワークショップ等が催される一方で、ネイチャーガイドやビーチクリーンも行われます。
ハマボウの林内

目の前の動植物を観察しながら自然解説を聞こう
/兵庫県洲本市由良町由良
既設の道路を周遊しながら、大木に成長したハマボウ群落の林内に入り植生を体験的に観察できるほか、海浜植物のハマユウ、ハマゴウ、アイアシ、ウラギク、シオクグ、ケウバメガシ、ハマナタマメ、ハマウド、ツワブキなどが観察できます。
島内の塩沼湿地

小さな島の中の池を訪れよう
/兵庫県洲本市由良町由良
海浜部の塩沼(えんしょう)湿地では、ハママツナ、ハマサジ、ホソバハマアカザなどの生育が観察できます。また、島内には池状の塩沼湿地もあり、周辺に生育するハマボウの開花やウバメガシ等が観察できます。7~8月に一斉に咲くハマボウの花は圧巻です。
海浜部の砂浜

湿地特有の生物を観察しに行こう
/兵庫県洲本市由良町由良
アカウミガメが産卵のために上陸する砂浜は、新しい砂が供給されるため菌類が少なく、卵にとって良い環境となっています。また、海浜部の塩沼湿地ではキタフナムシという、海藻など植物質のものだけを食べる北方系のフナムシが観察できます。
保全に関わっている団体
本地域では、年間を通じて様々なイベントが行われています。下記連絡先を紹介します。見学とともにイベントにも参加しましょう
国立公園成ヶ島を美しくする会

平成元年に結成された団体です。清掃活動・松の植樹・成ケ島祭り・由良中学校生徒のクリーン作戦や自然観察会等の活動を通じ、行政や住民の関心を高めて島内に水洗トイレが設置される等、数々の成果を挙げています。
電話:090-1957-8574(花野晃一)
住所:兵庫県洲本市由良3-8-8
Fax:0799-27-0393
2-B
訪問先の位置とモデルプラン

みどころ
西鳥取漁港
©特定非営利活動法人
大阪湾沿岸域環境創造研究センター
アマモの保全活動と漁業体験を通して学ぼう
/大阪府阪南市
西鳥取漁港は、かつては波有手(ぼうで)浜と呼ばれていた歴史ある港です。サワラ、シラス、イカナゴ、タコなど季節ごとに様々な魚が捕れるだけでなく、海苔や牡蠣が養殖されており、用途ごとに違った種類の漁船が浮かんでいます。
西鳥取漁業協同組合は地域で活動するNPO団体および西鳥取小学校と連携して稚魚の成育・産卵場として重要なアマモ場の保全、拡大のためのアマモ移植の活動が行われているほか、地域で活動するNPO団体との協働で、浜の特性を活かした漁業体験やエコツアーなども行われています。
電話:072-472-0009
住所:大阪府阪南市鳥取1115
箱作の自然海岸
©チーム☆ガサ
アマモの繁茂期(4〜9月)に海の生きものを観察しよう
/大阪府阪南市
せんなん里海公園のすぐ北側にある自然海岸で、海にはアマモが生育しています。アマモは水深50cm~5mほどの浅場に群生する海草で、水質を浄化するほか、稚魚や貝類の幼生が育つ貴重な場所にもなります。埋立や環境悪化のために姿を消しましたが、箱作海岸の一部の海にはアマモが自生しており、春先から夏にかけての生長期には、群生する様子が見られます。
住所:大阪府阪南市箱作1737
保全に関わっている団体
本地域では、年間を通じて様々なイベントが行われています。下記連絡先を紹介します。見学とともにイベントにも参加しましょう
特定非営利活動法人 大阪湾沿岸域環境創造研究センター
©大阪湾沿岸域環境創造研究センター
大阪湾沿岸域(大阪湾および沿岸陸域)の環境及び市民に対して、環境の保全・創造並びに環境共生型まちづくりに関する事業を行い、また沿岸域環境に関する国際協力の事業を行い、沿岸域環境の保全・創造に貢献するとともに、環境と調和する豊かな社会の形成を目指しています。
電話:072-425-3655
住所:大阪府阪南市鳥取1716(株式会社漁師鮮度内)
サイト:http://osakawan.or.jp/
メール:mari-co@osakawan.or.jp
チーム☆ガサ
©チーム☆ガサ
大阪湾の魅力をガサ(海で網を持ってガサガサする)を通じ発信しています。
海のゆりかごと言われるアマモ(海草)の保全やそこに集う生き物の調査、また地域の小学生の授業のサポートなど次の時代に繋げる活動なども行っています。
電話:072-474-9211
住所:大阪府阪南市舞4-30-2
サイト:http://www.hannannoumi.com
メール:cisalpino@mac.com
せんなん里海公園
©せんなん里海公園
せんなん里海公園は、阪南市と岬町にまたがる海岸沿いにある大阪府営の公園です。海水浴場のほか、自然体験ができる人工磯浜や遊戯場・多目的広場といった施設があり、園内の「しおさい学習館」では“海藻のおしば“づくりの体験などもできます。
電話:072-494-2626
住所:大阪府泉南郡岬町淡輪999
サイト:https://sennan.osaka-park.or.jp/
その他の訪問先や施設等
海遊館
環太平洋火山帯をテーマとした水族館。日本の森、太平洋、瀬戸内海、日本海溝といった日本列島や周辺環境を再現した大型水槽で、それぞれの地域に息づく生態系を深く学ぶことができます。また大阪湾スナメリ調査や天保山岸壁の生物調査にも取り組んでいます。
電話:06-6576-5501
住所:大阪府大阪市港区海岸通1-1-10
サイト:https://www.kaiyukan.com/
Instagram:@kaiyukan_japan
X:@Osaka_Kaiyukan
兵庫県立淡路夢舞台公苑温室あわじグリーン館
淡路夢舞台に佇む「あわじグリーン館」は、安藤忠雄氏が設計した植物館。かつて土砂採掘場だった「淡路夢舞台」エリアに再生した緑豊かな環境で、600種・5,000株の世界の希少植物を鑑賞できます。自然共生サイトに認定された「あわじ石の寝屋公園」と連携し、淡路島の植物景観も紹介。にぎわいのにわでは、子どもたちが植物に接し、その魅力を体感できる工夫も施された施設です。
電話:0799-74-1200
住所:兵庫県淡路市夢舞台4番地
サイト:https://awaji-botanicalgarden.com/infomation/
メール:info@awaji-botanicalgarden.com
Facebook:awajibotanicalg
Instagram:@Awaji_botanicalg
X:@awajibotanicalG
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