20 氷ノ山・後山
ひょうご北部の ブナ林・ススキ草原を巡る
〜イヌワシが舞い、但馬牛が草を食む~

©一般社団法人神河町観光協会
地域の特徴
北は日本海に近く、南は播磨地域及び丹波地域、東は京都府、西は鳥取県に隣接する広域な山地域のエリアで、主として兵庫県但馬地域に含まれます。
自然環境の特徴としては、日本海式気候下にあり、冬の多雪に適応した動植物が分布するため、瀬戸内海・太平洋側とは異なる生物相となっています。日本海式気候に対応した種組成を持つ植物群落が分布し、特に関西広域連合域でも有数の大規模なブナ林やススキ群落が集中するエリアです。また、古生沼、大沼湿原などの湿原が分布しています。
また、イヌワシ、クマタカ、ツキノワグマなどの食物連鎖上位の絶滅危惧種の生息圏を含んでおり、これらを頂点とする生態系が形成されています。
本コースでは、この特徴的な自然と、これらを維持するために行われている保全活動や、地域ブランドの但馬牛と人々の暮らしの密接な関わりを学ぶことができます。
訪問先の位置とモデルプラン

みどころ
上山高原
©NPO法人 上山高原エコミュージアム
植生の変遷を学び、現地の課題を体感しよう
/兵庫県美方郡新温泉町
兵庫県の北部、鳥取県境の扇ノ山の山麓に広がる標高750-800mの高原で、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されています。
かつては山焼きや牛の放牧等によりススキ草原が維持され、また約8000年前のブナの原生林も見られました。その自然環境は動植物の重要な生育生息地でしたが、放牧農家の減少や原生林の伐採等により、高原の二次的・原生的自然の面積が減少していました。この貴重で豊かな生態系を後世に残そうと、地域でススキ草原やブナ林の復元・維持の取り組みが行われています。
近年は草原のシカの食害が新たな課題であり、防護柵の設置等の対策が講じられています。
なお、2022年には「未来に残したい草原の里100選」に選定されました。
住所:兵庫県美方郡新温泉町海上
但馬牛博物館
©但馬牛博物館
親子で楽しみながら但馬牛のことを学ぼう
/兵庫県美方郡新温泉町
県立田島牧場公園内にある但馬牛博物館は、但馬牛・神戸ビーフの歴史・価値を後世に伝える情報発信拠点、また子どもや海外観光客にも親しんでもらうための体験型展示も備えた施設です。
2019 年に「兵庫美方地域の但馬牛システム」が日本農業遺産に認定されたことから、2021年に「農業遺産体験館」も併設されました。但馬牛と一つ屋根の下で暮らした昔の農家が再現されています。
当博物館がある美方郡は、県内をはじめ、全国の和牛改良に大きく貢献してきた地域です。2019年、“兵庫美方地域の但馬牛”は、畜産部門では全国初となる「日本農業遺産」に認定されました。その際、100年以上にわたり他地域の和牛との交配を避け、地元の血統にこだわってきた歴史とそれを取り巻く地域の人々の暮らし、農村環境や多種多様な生物資源などが守られてきたことが高く評価されました。
電話:0796-92-2641
住所:兵庫県美方郡新温泉町丹土1033
サイト:https://www.tajimabokujyo.jp/
メール:mail@tajimabokujyo.jp
Facebook:tajimabokujyo
Instagram:@tajimabokujyo
X:@bokujyokoen
砥峰高原
©一般社団法人神河町観光協会
草原や地形の歴史、毎年の山焼きイベントなどを楽しもう
/兵庫県神崎郡神河町
約90haという西日本でも有数の面積を誇るススキ草原が広がる高原で、雪彦峰山(せっぴこみねやま)県立自然公園に指定されています。ススキ草原には多様な草原性植物が、湿地には全国的に見ても貴重性の高い高層湿原植物が生育しています。
ススキ草原は毎年春季の火入れ(山焼き)、秋季のススキの鑑賞イベント等を地元集落が主体となって行う等、草原保全と観光との両立を図っています。映画やドラマのロケ地にもなりました。
また地形に着目してみると、緩やかな起伏がつづく周氷河(しゅうひょうが)地形*のほか、所々に自然の景観ではない変わった凹凸が見られます。この凹凸は、かつてタタラ製鉄のために大量の砂鉄が採取された場所で、固い部分が残りこのような形状になったとされています。
住所:兵庫県神崎郡神河町川上801
保全に関わっている団体
本地域では、年間を通じて様々なイベントが行われています。下記連絡先を紹介します。見学とともにイベントにも参加しましょう
上山高原ふるさと館

上山高原エコミュージアムの拠点基地として、各種プログラムの立案及び施工、上山高原の保全・復元作業の施行、特産品の開発そして販売、上山高原と扇ノ山の道案内のサポートなど、エコミュージアムの全ての事業を管理統括しています。
館内には、会議室、展示室、工作室、郷土料理の厨房などを完備しています。
電話:0796-99-4600
住所:兵庫県美方郡新温泉町石橋757-1
サイト:https://www.ueyamakogen-eco.net/
但馬牛博物館
©但馬牛博物館
平成6年に県立但馬牧場公園の開園とともに開館し、但馬牛のPRや都市農村交流の拠点として親しまれてきました。平成30年にリニューアルし、世界に誇る但馬牛・神戸ビーフの歴史・価値を後世に伝える情報発信拠点とするため展示内容を刷新しました。子どもや海外観光客にも親しんでもらえるよう、体験型展示を行っています。
電話:0796-92-2641
住所:兵庫県美方郡新温泉町丹土1033
サイト:https://www.tajimabokujyo.jp/
メール:mail@tajimabokujyo.jp
Facebook:tajimabokujyo
Instagram:@tajimabokujyo
X:@bokujyokoen
とのみね自然交流館
©一般社団法人神河町観光協会
砥峰高原の保全と管理の拠点として、また野外活動や自然観察を楽しむためのベースキャンプとして整備されました。建物に併設されている展望テラスからは、広大なススキ草原を一望に見渡せ、高原散策のくつろぎの場となっています。
電話:0790-31-8100
住所:兵庫県神崎郡神河町川上801
その他の訪問先や施設等
養父市大屋町大杉伝統的建造物群保存地区
但馬地域屈指の養蚕地帯であり、養蚕が最盛期を迎えた明治後期から昭和前期に建てられた、二階・三階を蚕室とする木造三階建の農家主屋郡が、谷川の水を活かした集落の構成や水路、石垣等とともに地方色豊かな歴史的風致を伝えています。平成13年に兵庫県の歴史的景観形成地区に指定されました。
住所:兵庫県養父市大屋町
交流センターまきばの宿
兵庫県立但馬牧場公園内にある宿泊施設。お食事は地元新温泉町の旬の食材を取り入れ地産地消にこだわった会席や、但馬牛のしゃぶしゃぶやすき焼き、かにすき等をいただくことができます。こだわった夕食に但馬牛などを味わうことが出来ます。
電話:0796-92-1005
住所:兵庫県美方郡新温泉町丹土1033
サイト:https://www.bokujyo.com/
メール:mail@bokujyo.com
道の駅 村岡ファームガーデン
併設されたレストランで、但馬牛を使ったステーキや焼き肉、ハンバーグ、食べ放題のとれたて高原野菜のサラダバー等があります。他にも麺類や魚を使ったメニューもあります。16名までの個室あり、全52席。
電話:0796-98-1129
住所:兵庫県美方郡香美町村岡区大糠32-1
サイト:https://www.farm-garden.jp/
兵庫県立コウノトリの郷公園
豊岡市は1971年に絶滅した日本の野生コウノトリの最後の生息地です。
観察施設では、大きな翼を広げたコウノトリを間近に望むことができ、息を呑むような感動を覚えます。豊岡市立コウノトリ文化館では、コウノトリの生態はもちろん、彼らを育む豊かな自然や多様な生物との繋がりを、解説展示を通じて学ぶことができます。
電話:0796-23-5666
住所:兵庫県豊岡市祥雲寺128
サイト:https://satokouen.jp/
Facebook:satokouen
たじま高原植物園
氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、兵庫県観光百選の第1位に輝く瀞川平一帯に位置している、日本屈指の植生の豊かさを誇る植物園です。
2つの池や湿地には野鳥や昆虫が飛び交っており、植物のみならず澄み渡る湧水が育む湿原独自の生態系を観察することができます。
電話:0796-96-1187
住所:兵庫県美方郡香美町村岡区和池709
サイト:https://tajima-garden.jp/
メール:shokubutsuen@outlook.com
Facebook:たじま高原植物園-100057758345421
Instagram:@tajima.garden
兵庫県立国見の森公園
公園内には、人が手入れし綺麗な状態を保つ「協働の森」と、自然のありのままの姿を観察する「伝承の森」があり、人の手が入ることによる環境の変化を同じ公園内で体感することができます。
「創造の森」は、様々な保全活動の場となるなど、人と自然が深く関わり合う公園です。
電話:0790-64-0923
住所:兵庫県宍粟市山崎町上比地374
サイト:https://www.kuniminomori.jp/
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