14 丹波山地

京都の祭りと行事を支えてきた 植物の危機と保全

 

環境区分

海域・沿岸域
淡水域
平野・丘陵地
山地域

関連府県

大阪府
京都府
滋賀県
兵庫県
和歌山県
奈良県
徳島県
三重県

地域の特徴

自然エリア14の中には、祇園祭で粽(ちまき)に用いるチマキザサや、葵祭の飾りつけに用いられるフタバアオイ、「五山の送り火」の燃料に用いられるアカマツや「鞍馬の火祭」の松明に用いられるコバノミツバツツジ等、京都の祭りや行事と文化との密接な関わりをもつ植物が多くあります。
これらの植物は、以前はごく当たり前に生育し、祭りや行事で必要な量が十分に採取できていましたが、森林環境の変化や獣害の増加等、様々な要因によって生育量が減少し、使用する量が確保できなくなってきました。
それを受けて、京都の祭りや行事と文化を支えてきた植物を再生・保全しようと、各地で取り組みが進められており、その様子を見ることができます。

訪問先の位置とモデルプラン

みどころ

花脊・別所地域

©チマキザサ再生委員会

チマキザサ再生プロジェクトの保全活動について知ろう
/京都府京都市

当地域は、京都市域で自生のチマキザサを見ることができる場所の一つです。チマキザサは高さ約1~1.5m、葉の長さ約20~30cmとなる大型のササです。山地の落葉樹林(ブナ林等)の林床に多く自生し、乾燥に弱く日陰を好みます。
左京区北部の花脊・別所地域等に分布するチマキザサは,古くから祇園祭の厄病・災難よけのお守りである粽の材料や、和菓子等に使用されてきました。しかし、近年の数十年~百年に一度の一斉開花・枯死の後、シカに新芽が食害を受ける等、市域では絶滅の危機に瀕しています。

住所:京都府京都市左京区花脊別所町

上賀茂神社内「葵の森」

©一般財団法人 世界文化遺産賀茂別雷神社葵の森保全葵プロジェクト

葵祭のシンボルであるフタバアオイの保護活動について学ぼう
/京都府京都市

京都三大祭りの一つである葵祭では、毎年10,000枚程度のフタバアオイの葉が使用されます。葵祭に使用するフタバアオイの葉は、かつては上賀茂神社の境内に自生するものだけで賄えたようですが、近年では生育数の減少により、必要な枚数が集まらなくなっています。
上賀茂神社内では、フタバアオイの保護・育成を行い、上賀茂神社に「葵の森」の再生をめざす活動が進められています。保護・育成活動は神社の外にも展開されており、希望する小学校や企業・団体・個人がフタバアオイの「育て親」になることができます。こうした育てられたフタバアオイは、一部を神社に返納(奉納)し、葵祭で活用されます。

電話:075-781-0011
住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
サイト:https://www.kamigamojinja.jp/
Instagram:@kamigamojinja.official

大文字山

©特定非営利活動法人 大文字保存会

五山送り火の文化継承に必須なアカマツを見に行こう
/京都府京都市

大文字山は五山送り火の際に「大」の文字が点灯する山で、送り火の燃料には尾根等の乾燥した明るい土地に生育するアカマツが使用されます。
東山のアカマツ林はマツタケ山として利用されてきたほか、東山界隈の庭園では借景として庭造りに利用されてきた歴史があり、京都の文化と深く結びついています。
現在は山に人の手が入らなくなったため、アカマツ林が常緑広葉樹に置き換わったり、マツノザイセンチュウによる枯死(マツ枯れ)が進み、送り火の材料が市域だけでは賄いきれなくなってきています。そのため、大文字山では、アカマツを守る活動として、大文字保存会等を中心にアカマツの植樹や森林整備が行われています。

住所:京都府京都市左京区鹿ケ谷/粟田口

 

保全に関わっている団体

本地域では、年間を通じて様々なイベントが行われています。下記連絡先を紹介します。見学とともにイベントにも参加しましょう

チマキザサ再生委員会

©チマキザサ再生委員会

平成25年に、地域、大学、行政等が相互に連携した「チマキザサ再生委員会」を設置し、防鹿柵の設置、担い手確保、普及啓発活動等を中心に様々な活動に取り組んでいます。

電話:075-702-1021(京都市左京区役所地域力推進室企画担当)
サイト:https://www.city.kyoto.lg.jp/sakyo/category/100-15-0-0-0-0-0-0-0-0.html
メール:sakyo@city.kyoto.lg.jp(左京区役所)

一般財団法人 世界文化遺産賀茂別雷神社葵の森保全葵プロジェクト

©一般財団法人 世界文化遺産賀茂別雷神社葵の森保全葵プロジェクト

日本の文化である葵祭に装飾物であるフタバアオイが気候変動、環境変動による激減している中、地域・教育機関・企業等の協力を得て増やし奉納しお祭りの下支えを活動としています。またこの活動から派生し、フタバアオイが自生する環境づくり、また雨水の再活用等などの活動をはじめています。

電話:075-781-0011
住所:京都府京都市北区上賀茂本山339(上賀茂神社内)
サイト:https://afuhi.jp/
メール:nomachi@afuhi.jp

特定非営利活動法人 大文字保存会

©特定非営利活動法人 大文字保存会

京都の盂蘭盆会の行事として受け継がれた精霊「おしょらいさん」の送り火に関する事業を行っています。共有財産である通称「大文字山」を含む如意ヶ嶽の山での森林環境を護持する活動の普及にも努めています。

電話:090-3275-8900
住所:京都市左京区銀閣寺町25(集会所「培根堂」内)
メール:h.hidehumi68@kdp.biglobe.ne.jp

その他の訪問先や施設等

八坂神社

平安京遷都(七九四)以前より鎮座する古社で、「祇園さん」と呼ばれ親しまれている神社です。
京都の祭と関わり深い植物として、八坂神社の「白朮祭(をけらさい)」で用いられるオケラがあります。

電話:075-561-6155
住所:京都府京都市東山区祇園町
サイト:https://www.yasaka-jinja.or.jp/
Facebook:kyotogionyasakasan
Instagram:@kyotogionyasaka

花背リゾート山村都市交流の森

桂川と安曇川の二つの源流域にまたがる広大な森林公園。高層湿原である八丁平や花脊の三本杉等、圧倒的なスケールの自然資源が訪れる人々を圧倒します。
昆虫観察やバードウォッチングを楽しむことができ、花脊ならではの豊かな生態系を間近に観察することができます。

電話:075-746-0439
住所:京都府京都市左京区花背八桝町250
サイト:https://dobanzy.com/
Facebook:hanase.resort
Instagram:@hanase.resort

きょうと生物多様性センター

京都の伝統・文化や暮らしを支えてきた「京都の自然の恵み」を守り、次世代につないでいくため、企業や保全団体等、様々な主体の連携・協力関係を構築するとともに、保全活動の支援、担い手の育成、生物多様性に係る理解促進に向けた取組を行っています。また、地域の生きものや自然環境に関する情報の収集、発信や調査にも取り組んでいます。

電話:075-354-5275
住所:(本部オフィス)京都府京都市左京区下鴨半木町(京都府立植物園 植物園会館内)
       (交流オフィス)京都府京都市左京区役所内2階14番窓口
サイト:https://www.pref.kyoto.jp/biodic/index.html
メール:contact@kyotobdc.jp
Instagram:@kyotobiodiverse

京都北山杉の里総合センター

北山杉・北山丸太の生産地である北山林業地域の振興を目的に会館した施設。
建物全体が北山杉でできており、北山杉に包まれているかのような錯覚に陥ります。
北山丸太の展示のほかにも、暮らしに寄り添う北山杉の製品も手に取ることができ、数百年にわたり京都の伝統文化を家でも感じることができます。

電話:075-406-2212
住所:京都府京都市北区中川川登74
サイト:https://www.kyotokitayamamaruta.com/institution/
メール:center@kyotokitayamamaruta.com
Facebook:kitayamasuginosato
Instagram:@kitayamasuginosato

この記事に関するお問い合わせ先

関西広域連合広域環境保全局

〒520-8577
大津市京町4丁目1番1号
滋賀県琵琶湖環境部環境政策課内
電話番号:077-522-5664

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