9 東播磨・北淡路
東播磨ため池群と低層湿地における 水辺環境と生物多様性

地域の特徴
兵庫県は全国で最もため池数の多い県です。特に、東播磨・北淡路エリアは瀬戸内海式気候で雨が少ないため、灌漑用のため池が多く存在します。
それらのため池群には、水辺環境に依存する植物、昆虫類、両生類が多く生育・生息しています。これら動植物の存続には、ため池環境の多様性と健全性の維持が不可欠です。
また、ため池は農業用水の供給や生物多様性の保全たけでなく、水害の緩和、水産物の供給、地域コミュニティの形成など、多様な機能をもっています。
地域の伝統・文化の維持継承といった点でも、ため池群は重要な役割を果たしています。
訪問先の位置とモデルプラン

みどころ
天満大池

地域住民による希少植物アサザの保全活動を学ぼう
/兵庫県加古郡稲美町
稲美町を含む兵庫県の東播磨地域は、瀬戸内海式気候で雨が少ない気候と保水力の低い丘陵地の地形という地域の特性があり、この地の人々は古くから水不足と戦ってきました。ため池の多さから、水不足がいかに厳しいものだったかが伺えます。特に、稲美町は町面積の12%をため池が占めているため池の集中地帯です。
「天満大池」は、兵庫県内のため池では最も古く、西暦675年ごろの築造とされています。この池の水はとても重要であったようで、水を巡る争いが絶えなかったようです。
電話:079-492-9006 (稲美町公園管理事務所)
住所:兵庫県加古郡稲美町六分一1179-1
網引湿原
©あびき湿原保存会
湿原で希少種を観察しよう
/兵庫県加西市
加西市の南東部に位置する網引湿原は、 兵庫県内で最大級の規模を誇る湧水湿地です。
他では見られない絶滅危惧種や希少種の宝庫で、特に、湿地の昆虫三種の神器と呼ばれる、環境省レッドリストに挙げられているチョウ・ヒメヒカゲ、日本一小さいトンボ・ハッチョウトンボ、水が無いと生きられないのに水が深いと溺れてしまう不思議な昆虫・ヒメタイコウチを一つの湿原内で見られるのは、網引湿原だけと言われています。
湿原は大きく3つに分かれており、湿原とは別に、雨水によって生じたため池も成立しています。
住所:兵庫県加西市網引町
Facebook:abikishitsugen
保全に関わっている団体
本地域では、年間を通じて様々なイベントが行われています。下記連絡先を紹介します。見学とともにイベントにも参加しましょう。
天満大池ため池協議会

天満大池は農作物の水を灌漑する池としてだけではなく、希少な水生植物であるアサザの自生池なっています。近年は、外来植物の侵入が見られ、地域ぐるみで駆除活動に取り組んでいます。
電話:079-492-0361
住所:兵庫県加古郡稲美町特六分一377-2
サイト:https://www.inamino-tameike-museum.com/activity-group/reservoir-council/inami-council.htm(いなみ野ため池ミュージアム 稲美町ため池協議会連絡会)
あびき湿原保存会
©あびき湿原保存会
網引湿原には観察用木道が設置されており、生き物を間近で観察することができます。保存会では、11月から翌年3月の間に湿原内の草刈り除伐を行うなど、保全活動に努めています。
電話:0790-49-0335または090-8757-6481
住所:兵庫県加西市網引町1652-1
メール:xinc94675@zeus.eonet.ne.jp
その他の訪問先や施設等
姫路セントラルパーク
自然の地形を活かした形で動物が飼育されているサファリパークと、プールやアイススケートも楽しめる遊園地を併設した複合型レジャー施設です。播磨の山々を切り開いてつくられており、もともとの樹木や植生が多く残されています。この場所は「SDGs宣言」を掲げ、希少な動物たちの未来を繋ぐ「種の保全」の最前線として、絶滅の危機に瀕する命を守り育てる大切な役割も担っています。
電話:079-264-1611
住所: 兵庫県姫路市豊富町神谷字大蔵1434
サイト:https://www.central-park.co.jp/
Facebook:hcp.safari
Instagram:@hcpsafari
X:@HcpSafari
明石市立文化博物館
明石において、かつて稲作に必要な水を得るため、先人たちが知恵を絞って掘割やため池を築き上げてきた歴史を知ることで、ため池がいかにして地域の人のくらしに結び付いてきたかを深く実感することができます。
そのほか、「人々の暮らしと自然環境」と題した全8個のテーマで展示しています。
電話:078-918-5400
住所: 兵庫県明石市上ノ丸2-13-1
サイト:https://www.akashibunpaku.com/
メール:otoiawase@akashibunpaku.com
Facebook:明石市立文化博物館-100051460195372
Instagram:@akashibunpaku
X:@akashibunpaku
加古大池
兵庫県下で最大の面積を誇るため池で、江戸時代に築かれてから今まで、地域の田畑を潤し続けてきました。
近年は農業利用以外にも、水生植物園での水生植物の保護等、自然環境保全の大きな役割を担っています。植物や野鳥など様々な自然保護の産物を観察することができます。
電話:079-492-8885(加古大池管理棟)
住所: 兵庫県加古郡稲美町加古
サイト:https://kako-ooike.jp/
Instagram:@kako_ooike
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