3 播磨灘とその沿岸

播磨灘の生きものを 「みて・とって・たべて」知る
~相生湾沿岸から離島・家島まで~

©一般社団法人 家島観光事業組合

 

環境区分

海域・沿岸域
淡水域
平野・丘陵地
山地域

関連府県

大阪府
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兵庫県
和歌山県
奈良県
徳島県
三重県

地域の特徴

自然エリア3の特徴的な自然は、「多様な環境を有する様々な海域」です。播磨灘沿岸部は瀬戸内海の中では比較的多く自然海岸が残っており、海域も流入河川の位置による塩分濃度の偏りが見られるなど、多様な環境が揃った海域となっています。中でも、相生湾では多様な沿岸環境が見られ、湾奥部の干潟には、塩性植物のシバナをはじめ、その他カニ類や、貝類など、稀少で多様な生物を見ることが出来ます。
姫路市から約18kmの沖合に位置し、播磨灘の瀬戸内海国立公園内にある大小44の島々から構成される家島諸島の一つである家島には、海岸等に分布するウバメガシの自然林が残っています。またその林にはヒメボタルが生息し、昔この島が陸続きであったことを伺い知ることができます。ヒメボタルはウバメガシの林の他にも、草むらや竹林で5月下旬から6月上旬まで、島内の十数か所でその姿を見ることができます。
播磨灘にある淡路島北部の「鹿(しか)の瀬」は砂地の浅瀬が広がる特異な環境で、瀬戸内海の浅海底を代表するイカナゴを始め、生物多様性が残る場所として重要とされています。

訪問先の位置とモデルプラン

みどころ

遠見山展望台から見た相生湾と周辺河口域

©相生市

多様な環境をもつ相生湾に着目してみよう
/兵庫県相生市

相生湾は、兵庫県瀬戸内海側の西部に位置する南北に入り組んだ細長い湾で、干潟、岩場、礫浜、砂浜などの多様な沿岸環境がみられます。周辺は沈降海岸であるために海水の流れがゆるやかな入り海となっており、周囲の肥沃した土地や山の優良成分を含んだ水、河川の栄養成分を含んだ水の流入などにより、カキ養殖の条件が備わった場所となっているため、養殖事業が盛んに行われています。
遠見山展望台へ登れば、北側は城下町を含めた相生市内を、南は旧播磨造船所を含めた相生湾・播磨灘を一望することができます。また、ぽっかりと浮かぶ蔓島(かずらしま)国有林や、冬季であればカキの養殖いかだが並ぶ風景も見られます。

住所:兵庫県相生市相生字角谷外(遠見山展望広場)

鉄砲山海岸

©相生湾自然再生学習会議

残された貴重な自然を観察しよう
/兵庫県相生市

相生湾では、造船業等の工業が盛んであったにもかかわらず、現在も比較的自然に近い状態の海岸部がいくつか残されています。
湾奥部にある鉄砲山海岸には、瀬戸内海地域では広島県宮島と本地にのみ自生する希少種のシバナ群落があり、市の天然記念物に指定され、保護・保全が進められています。
また、鉄砲山海岸周辺海域では、「相生湾自然再生学習会議」によるアマモ場づくりの取組みなども行われています。

住所:兵庫県相生市相生湾奥部(大島町、那波南本町)

家島神社のウバメガシ林

©家島神社

170段の石段を登ってウバメガシ群落を観察しに行こう
/兵庫県姫路市

姫路市の沖合18キロメートルに位置し、大小40余りの島嶼で構成される家島諸島は、瀬戸内海国立公園に指定されており、そのうち家島にある家島神社の周辺一帯は、島で唯一ウバメガシ、スダジイ、ヤブツバキ等の照葉樹の自然林が、境内にはウバメガシの巨木林が残っています。ウバメガシは海浜や海水の飛沫をあびる海崖では風衝低木林を形成します。丈夫な材質をもつことから街路樹などにも多用されるほか、緻密な材は「備長炭」となることで知られています。家島神社のウバメガシ群落は、貴重な植物群落として兵庫県版レッドデータブック2020に掲載されています。
またウバメガシ林にはヒメボタルが生育しており、5月下旬から6月中旬に乱舞する姿が見られます。

電話:079-325-0365
住所:兵庫県姫路市家島町宮1

播磨灘

©一般社団法人 家島観光事業組合

底引き網漁体験で自分で獲った魚を食べよう
/兵庫県南西部

瀬戸内海の東部に位置し、東は明石海峡および鳴門海峡、西は小豆島で区切られた海域が播磨灘です。
海域の地形は、全体的に中央が深いすり鉢型をした灘となっています。自然海岸、半自然海岸、河口部の割合が約半数を占めており、瀬戸内海の中では自然海岸が比較的多く残されている海域です。
明石沖かつ淡路島沖周辺の海域には砂地の浅瀬が広がっており、水深は5-30mで、周囲の海から砂地が盛り上がっている浅瀬は「鹿(しか)の瀬」と呼ばれ、明石海峡を出入りする潮流が作り上げた砂堆です。ここはイカナゴが湧く場所として知られ、瀬戸内海の浅海底を代表する重要な場所となっています。またマダイの産卵、スナメリの分布も確認されています。

住所:兵庫県南西部

保全に関わっている団体

本地域では、年間を通じて様々なイベントが行われています。下記連絡先を紹介します。見学とともにイベントにも参加しましょう。

相生湾自然再生学習会議

©相生湾自然再生学習会議

相生湾及び那波港近隣で地域活動の支援を行う団体として2004年に発足しました。小学生や市民グループ、高齢者など、様々な主体とともに相生湾の自然再生活動に取り組んでいます。
湾内では真夏の悪臭が消え、水の透明度が高くなってきています。

電話:0791-23-1845
住所:兵庫県相生市那波西本町17-22
サイト:https://aioiwan.com/

その他の訪問先や施設等

アイランドハウスいえしま荘

本モデルコースでは、底引き網体験時の昼食会場となります。漁で捕れた海産物をBBQでいただきながら、おかみさんから播磨の海の様々な話を聞くことができます。

電話:079-325-2882
住所:兵庫県姫路市家島町真浦1533-30
サイト:http://ieshima.travel.coocan.jp/

道の駅あいおい白龍城

施設内にある「和ダイニング まねき」では、四季折々の旬の食材を使った美味しいお料理や、牡蠣のシーズンには「あいおい牡蠣」を使った期間限定の牡蠣メニューをいただくことができます。そのほか、海鮮丼や握り寿司のセット、定食などのメニューもあります。

電話:0791-23-5995
住所:兵庫県相生市那波南本町8-55
サイト:https://peironjo.jp/dining

兵庫県立いえしま自然体験センター

家島諸島最大の島「西島」にあり、家族や友人同士、また小中学校の自然学校や校外学習、環境体験学習などにも利用されています。最大宿泊定員は、Aロッジ10名、Bロッジ6名、Cロッジ7名の計23名。
学校利用可能な体験プログラムとして、カヌー/クリアカヌー体験、カヤック体験のほか、いかだづくり体験、地引網体験、磯観察などが用意されています。

電話:079-327-1508
住所:兵庫県姫路市家島町西島
サイト:https://www.shizen-ieshima.com/

一般社団法人 家島観光事業組合

底引き網体験の窓口。

電話:079-325-8777
住所:兵庫県姫路市家島町真浦590-7
サイト:https://h-ieshima.jp/

加古川海洋文化センター

播磨灘を一望できる図書室では、海洋文化に関する書籍や児童書を多く取り扱っており、その蔵書数はなんと7万冊にのぼります。
あそびの広場には、子どもの発育を促す遊具が多数揃っており、子どもから大人まで学びと遊びを楽しめる施設です。

電話:079-441-0050
住所: 兵庫県加古川市別府町港町16
サイト:https://www.kakogawawellness.jp/kmcc/
Instagram:@kakogawa_kaiyou

姫路市立水族館

播磨地方で見られる生き物が主役の水族館で、地域の生態系について自分の目で学ぶことができます。展示コーナーも播磨の里地・里海に分類されており、まるで現地を歩いているような感覚で見て回れます。さらに、実際に生き物に触れ合えるタッチプールもあります。

電話:079-297-0321
住所: 兵庫県姫路市西延末440
サイト:https://www.city.himeji.lg.jp/aqua/
Instagram:@himeji_aquarium

赤穂市立海洋科学館

赤穂海浜公園内にあるこの施設は、「瀬戸内海と塩」をテーマに、この海がどのように生まれ、赤穂の豊かな自然がどう育まれてきたかを解き明かす場所です。赤穂近海の魚が泳ぐ水槽も設置されており、館内にいながら魚を観察することができます。
また、併設の「塩の国」では、赤穂の海水を用いて、無料で「塩作り体験」もできます。このように、海洋のこと以外にも、塩と文化、気象の変化、地質の成り立ちなども多角的に学ぶことができる施設です。

電話:0791-43-4192
住所: 兵庫県赤穂市御崎1891-4
サイト:http://www.ako-kaiyo.jp/
メール:info@ako-kaiyo.jp
Instagram:@akokaiyo

この記事に関するお問い合わせ先

関西広域連合広域環境保全局

〒520-8577
大津市京町4丁目1番1号
滋賀県琵琶湖環境部環境政策課内
電話番号:077-522-5664

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