広域鳥獣保護管理(カワウ対策)の取組

広域環境保全

広域鳥獣保護管理(カワウ対策)の取組

府県境を越えて移動し関西各地で漁業被害や生活環境被害を及ぼしているカワウについて、広域的な視点にもとづいた効果的な被害軽減に向けた取組みを推進するため、関西地域カワウ広域管理計画を策定しました。

第4次計画(令和5年度から令和10年度)(令和6年4月一部変更)

第3次計画(令和2年度から令和4年度)

第2次計画(平成29年度から令和元年度)

第1次計画(平成25年度から平成29年度)

参考

2.カワウ生息動向調査について

カワウの生息数、営巣数、繁殖状況、移動状況等について、平成23年度から関西広域連合が統一的な調査を実施しています。

・必ずしもすべての府県で同じ月に調査をしているとは限りません。

カワウの生息動向

2023個体数

カワウのねぐらの分布

2023年春
2023年夏
2023年冬

3.事業の成果について

レポート等

カワウ対策検証事業の広域展開事業

カワウの管理のためには、広域で考え、地域で対策を実施することが必要です。関西広域連合ではカワウの専門家を派遣し、地域ごとのカワウ対策を検討する府県市の行政組織を支援する「カワウ対策検証事業の広域展開」事業を、平成27年度から実施してきました。

カワウの捕獲手法の開発検討事業

カワウは、周辺に住宅地や幹線道路が存在する河川や湖沼等をねぐら・コロニーまたは採食地として利用するなど、人の生活圏に近い環境にある場合が多く、銃器を使用できる場所が限定的であることが、被害対策や個体群管理を目的とした捕獲を推進する上の課題となっています。関西広域連合では平成27年度から平成30年度にかけて、新たな捕獲手法の開発検討を行いました。

DNAメタバーコーディング技術を用いた捕食魚種割合の算出

カワウによる被害には水産魚種が捕食されることにより発生する漁業被害があります。漁業被害の状況を把握するためには、カワウの食性を調べることが必要ですが、一般的に知られる調査方法であるカワウの胃内容物の調査は検体の確保や解剖等が必要になり、気軽に実施することはできません。
そこで、関西広域連合では、カワウの糞中に含まれるDNAから捕食される魚種を調べるDNAメタバーコーディングという方法を試行し、ある程度の傾向を把握できることを確認しました。糞の採取は特別な技能もいらない簡便な方法ですが、注意すべき点もありますので、マニュアルにまとめました。

カワウ対策住民向け周知チラシ

近年、カワウのねぐら・コロニーが集落近くに形成され、糞害や騒音等の生活環境被害が発生している状況があります。カワウの防除対策を進めるためには、行政と地域住民が協同で取り組む必要があり、地域住民の理解と協力が不可欠になります。
関西広域連合では、行政と地域住民などの関係者がカワウ対策に取り組むにあたり、カワウの生態や対策などの知見を関係者で共有するためのパンフレットや行政が地域住民に周知するためのチラシのテンプレートを作成しました。

※住民向け周知チラシは地域の状況に応じて編集して使用することを想定し、テンプレートとして作成しています。
※住民向け周知チラシに掲載されているイラストの著作権は特定非営利活動法人バードリサーチに帰属しています。関西広域連合のカワウ分野に参画している府県内の自治体が使用する場合は制限はありませんが、その他の自治体が使用する場合は制限があります。
※各自治体で住民向け周知チラシの使用を希望される場合は、構成府県の水産部局または鳥獣部局、もしくは下記のお問い合わせ先までご連絡してください。

この記事に関するお問い合わせ先

関西広域連合広域環境保全局

〒520-8577
大津市京町4丁目1番1号
滋賀県琵琶湖環境部環境政策課内
電話番号:077-522-5664

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