松井孝治委員「突き抜ける『世界都市京都』の実現に向けて」(令和6年6月6日)
関西広域連合 松井孝治委員(京都市長)からのメッセージ
突き抜ける「世界都市京都」の実現に向けて
皆さん、はじめまして。
本年2月に京都市長に就任しました松井孝治です。
私は、京都市の旅館で生まれ、兄がいるため「商売は継がず、世の中のために働け」と言われ育ちました。大学進学を機に東京に出て、現在の経済産業省の職員として、また国会議員として、日本の改革モデルづくりがライフワークでした。その後は大学教授として、未来を担う学生たちと議論を重ねる日々を過ごしてまいりました。
そうした中、故郷「京都」への思い、「大好きなこのまちに恩返しをしたい」という思いが身体中に湧き上がり、この度、京都に戻ってきました。
私が市政運営の信条に掲げている、突き抜ける「世界都市京都」とは、高齢の方から働き盛りの方、若い方、未来を担う子どもたち、さらには、多彩な才能を持つクリエイティブな方々まで、すべての方々が互いに交じり合い、個性を発揮しながら、いきいきと活躍される「居場所」と「出番」のあるまちのことをいいます。
日本中・世界中の人々から、京都に住みたい、住み続けたい、働きたい、活躍したいと思われ選ばれるまちづくり、さらには、その方々が交流し、優れた価値を創造するまちづくりを進めていくことが大変重要であると考えております。
そして、市民の皆さまに主体的に市政に御参加いただき、対話を重ねながら課題解決を図る市民参加型の行政の姿である「新しい公共」を積極的に進めるため、この4月にプロジェクトチームを立ち上げました。
京都には、全国初の番組小学校、コミュニティスクールをはじめ、全国に先駆けて、市民の皆さまが主体的にまちづくりに参画し、支え合ってきた誇るべき文化、地域コミュニティの活性化につなげてきた歴史があります。
それぞれの地域の独自性をいかしながら、人々が公共空間を形作ってきたこの京都の町衆モデルは、決して新しい話ではありません。また、京都だけに限った話でもありません。住民参加型という意味では、関西に共通する文化ではないかと思っています。関西のそれぞれの地域がもつ、歴史・伝統・文化などの個性や強みをいかし、これからの社会の発展を、京都から関西全体につなげてまいりたいと思います。
これから、京都市長という職責を果たしながら、また、関西広域連合の一員として府県市の皆さまと共存・共栄を図りながら、さらには国とも密に連携することで、豊かな関西圏を形成してまいります。皆さまのお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
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