三日月大造広域連合長「琵琶湖・淀川流域対策に係る今後の取組について」(令和6年2月8日)

関西広域連合 三日月大造広域連合長(滋賀県知事)からのメッセージ

「琵琶湖・淀川流域対策に係る今後の取組について  ~いのち育む“水”のつながりプロジェクト~」

 

 

   皆さん、こんにちは。関西広域連合 広域連合長  滋賀県知事の三日月大造です。

 

  今回は、琵琶湖等を上流とする、関西の人々の暮らしや産業を支えている「琵琶湖・淀川流域」について御紹介します。
  この流域には古より、“水”のつながりを大切にし、いのちの源である“水”を守るために住民同士が話し合い、連携協力してきた歴史があります。
  平成25年9月に、大型の台風18号が近畿地方の広い範囲に甚大な被害をもたらしました。これを受け、関西広域連合では、翌年に「琵琶湖・淀川流域対策に係る研究会」を発足し、これまで、流域における課題の整理や今後の施策展開に向けた研究等を行ってきました。

 

  さて、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる大阪・関西万博の開幕を来春に控え、関西は、今、これまでにもまして、国内外から注目されています。関西広域連合では、これをチャンスとして、昨年9月、次のような「いのち育む“水”のつながりプロジェクト」を立ち上げました。

 

【プロジェクト1】  流域の現状と課題の共有
  (1) 水源保全や水循環に関する対策及び将来リスク等に関するマッピング
  (2) 将来リスクへの対策に関する議論

【プロジェクト2】  水のつながり等の情報発信
  (1) 水循環等に関するシンポジウム等の開催
  (2) 大阪・関西万博での水のつながりや将来リスク等の情報発信

【プロジェクト3】  住民等の参画による機運醸成
  (1) 団体と連携した清掃活動
  (2) 学生など若者世代の参画機会の創出

 

  現在、このプロジェクトでは、構成団体が一致団結して、流域における水源保全等に関する取組や水にまつわる資源・文化、水不足といった将来リスクなど、様々な情報がひと目でわかる地図を作成しているところです。大阪・関西万博の会場でお披露目しますので、ぜひ、万博会場にお越しください。
  また、このプロジェクトの一環として、昨年11月に、万博開幕500日前を記念し、「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創パートナーであるごみゼロ共創ネットワークとの共催により、淀川の河川敷で「いろんなもんに向けて、淀川でごみを拾おう!」を開催しました。
  当日は、民間企業の方や地域住民の方をはじめ、地元の少年野球チームまで飛び入り参加してくれて、私も、皆さんと一緒にごみ拾いを行い、スポーツをしたときのように心地よい汗を流しました。これからも、400日前、300日前などの節目に、関西の様々な地域で清掃活動を展開していきます。
  皆が、気持ちを一つにして、琵琶湖から大阪湾までの様々な水のつながりを意識すること。このことを万博のレガシーにしたいと考えています。
  全てのいのちの源である“水”を皆で大切に守り、未来へ引き継いでいきましょう。

 

 

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