三日月大造広域連合長「北陸新幹線 ~早期全線開業に向けた関西広域連合の取組~」(令和5年9月1日)

関西広域連合 三日月大造広域連合長(滋賀県知事)からのメッセージ

北陸新幹線  ~早期全線開業に向けた関西広域連合の取組~

 

 

  皆さんこんにちは。関西広域連合長 滋賀県知事の三日月大造です。

 

  私が広域連合長を拝命してから早9か月目を迎えようとしています。私は連合長をお預かりしたときに、府県市民の安心・安全のためにしっかりと対応した上で、次の三つを目指し、関西広域連合をもう一段バージョンアップさせていきたいと表明しました。

 

     「担う関西」になること:
          双眼構造の日本を創る役割を担う関西として、実績を積み重ねていく

     「動く関西」になること:
          2025年大阪・関西万博を機に、様々な団体と連携して関西を盛り上げ、世界に発信していく

     「つながる関西」を創ること:
          「水」や「道」、「文化」等の様々なつながりを大事に盛り立てていける関西を創っていく

 

  さて、今回は、上記の中でも特に「担う関西」、「つながる関西」の実現に繋がる「北陸新幹線の早期全線開業に向けた広域連合の取組」についてお伝えします。

 

  北陸新幹線は、東京を起点とし、長野、富山、福井等の都市を経由して、京都、大阪へ至る総距離約700キロの路線であり、金沢―敦賀間が2024年3月16日に開業予定です。

 

  東京一極集中を是正し国土の双眼構造を実現していくためにも、新大阪までの早期開業は極めて重要な国家プロジェクトです。新大阪までの全線開業が実現すれば、大阪―福井は55分、大阪―金沢は1時間20分で繋がり、所要時間が短縮されることで北陸と大阪・関西、ひいては西日本が繋がるという、非常に大きな広域交通ネットワークが整備されることになります。早期全線開業は、東西二極のリダンダンシーを確保するという観点からも極めて重要だといえます。さらに、経済波及効果の観点でいえば、北陸と関西との交流連携がこれまで以上に密になり、地域全体の経済成長に繋がるという効果もあります。

 

  このことからも、関西広域連合では、国に対し、環境アセスメントの丁寧かつ迅速な実施、新大阪駅位置の早期確定について求めるとともに、敦賀・新大阪間の整備に伴う並行在来線は存在しないと考えており、この考え方を確認することなどを要望しているところです。

 

  北陸新幹線全線開業がもたらす効果を広く関西の皆様に周知し、さらに機運醸成を図るために、今年度も10月27日にはグランフロント大阪で「北陸新幹線整備促進シンポジウムin関西2023」を開催します。当日は、鉄道・運輸機構様による北陸新幹線の概要説明や、福井県の杉本知事、神戸大学名誉教授の正司氏、関西経済連合会副会長の楢原氏、株式会社リクルートじゃらんリサーチセンターの澤柳氏の4名によるトークセッションを行い、全線開業がもたらす効果や期待すること等について様々な意見を拝聴できればと考えています。また、本シンポジウムのほかにも、東京都内で令和5年度北陸新幹線(敦賀・大阪間)建設促進大会・中央要請を実施し、機運醸成を図っていきます。

 

  北陸新幹線における敦賀―新大阪間の一日も早い全線開業に向けて、こういった取組を行いながら、これからも皆さんとともにより一層盛り上げていきたいと思います。一緒に頑張りましょう。

 

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