西脇隆俊副広域連合長「『文化の力で関西・日本を元気に』を目指して」(令和5年8月7日)

関西広域連合 西脇隆俊副広域連合長(京都府知事)からのメッセージ

「『文化の力で関西・日本を元気に』を目指して」

 

 

  副広域連合長、京都府知事の西脇隆俊です。

 

  明治維新以来、初めての中央省庁移転となる文化庁の関西移転が本年3月に実現しました。
  7月20日には、文化庁と関西(関西広域連合、関西経済連合会、文化庁連携プラットフォーム(共同代表:京都府、京都市、京都商工会議所))で「文化の力で関西・日本を元気に」していくことを目指して共同宣言を行いました。

 

  文化庁を迎えた関西としては、大阪・関西万博の機会を有効に活用し、文化財や伝統芸能、生活文化などの歴史と伝統ある関西の文化を国内外に広く発信し、世界中の人々の日本文化への関心を高め、深く理解いただけるよう取り組んでまいりたいと考えています。

 

  さて、今年も熱い夏がやってきました。祭り、花火大会、高校野球など、人それぞれに夏のイメージをお持ちのことと思います。今年は、コロナ禍が一定落ち着き、中止になっていた行事が再開するなど「いつもの夏」の風景を取り戻しつつあると感じているところです。

 

  先日、全国高校野球京都大会の開幕戦での始球式に参加し、思い出したことがあります。
  夏という季節は、大人へと成長していく過程で、とても大切な季節であったということです。
  私は高校生の頃は球児でした。監督やコーチはじめ、1年生から3年生までの選手によってチーム一丸となって練習を積み重ね、一つの目標に向かう高校野球大会、また、町内の大人から子供まで、地域のみんなが集まって、お囃子や踊りの練習、神輿の組み上げ、そして神輿の巡行へと作り上げていく祭りなど、老若男女を問わない様々な人々の集まりによる取組などを通じて、他人への思いやりや礼儀、人と人との絆の大切さなどを学びました。
  そして、そうした経験から学んだことは、自分にとっての大切なこととして残っており、現在携わっている公務にも活きていると感じています。

 

  今年の祇園祭はコロナ前の姿を取り戻して実施されたところですが、コロナ禍や高齢化などの影響により、開催自体が危ぶまれる地域の祭りが増えつつあります。
  地域にとって大切な行事である祭りを将来に引き継ぎ、地域の絆が守られていくように、また、関西各地の地域の文化が魅力あるものとして一層輝き、地域の活性化にもつながっていくように、文化庁とともに、オール関西の力を合わせて取り組んでまいりたいと考えています。

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