齋藤元彦委員「大阪・関西万博に向けた兵庫県の取組について」(令和5年3月24日)

関西広域連合 齋藤元彦委員(兵庫県知事)からのメッセージ

「大阪・関西万博に向けた兵庫県の取組について」

 

 

  兵庫県知事の齋藤元彦です。

 

  まずは、先月発生したトルコ南部を震源とする地震により、亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げます。被災された方が一刻も早く元の生活を取り戻されることを切に願っています。
  兵庫県とトルコの関係は深く、1999年のトルコ北西部地震を機に、20年以上にわたって防災教育等の交流を続けてきました。友好関係を育んできた兵庫県として、被災地に対して義援金を送るとともに、2月15日には「ふるさと納税制度」を活用した『トルコ地震復旧・復興応援プロジェクト』を立ち上げ、支援団体との連携のもと、中長期的に息の長い支援ができる体制を構築しました。
  私たちは、阪神・淡路大震災において、国内外から多くのご支援いただきました。震災の経験と教訓を活かし、国内外の防災・減災や災害復興に貢献していくことは、私たちの大切な使命です。これからも、兵庫県だからこそできる支援活動にしっかりと取り組んでいきます。

 

  さて、2025年に開催される大阪・関西万博まで、まもなく2年となります。
  今回は、昨年4月のメールマガジンでも取り上げた「ひょうごフィールドパビリオン」の取組状況をご紹介します。
  この「ひょうごフィールドパビリオン」は、県土全体をパビリオンに見立て、県内各地域の「SDGsを体現する活動の現場そのもの(フィールド)」を地域の人々が主体となって発信し、多くの人を誘い、見て、学び、体験していただこうとするものです。
  今回、県内各地域からSDGs体験型のプログラムを募集し、様々な地域から多くの意欲あるプログラムを応募いただき、先月末には、113件のプログラムを第1次認定したところです。
  例えば、豊岡市では、多くの方々のご努力のもと、長年にわたりコウノトリの野生復帰が進められてきました。コウノトリのえさ場を確保するため、無農薬・減農薬の農業に取り組み、いまでは「コウノトリ育む農法」として、ブランド化・高付加価値化にも繋がっています。これはまさに、豊かで多様な自然環境の再生と、地域経済の活性化という好循環をもたらすSDGsのモデルです。
  今回、こうしたコウノトリと豊岡の「EN(縁)」に触れる「コウノトリツーリズム」や、「酒米の王様」山田錦の産地・北播磨で米づくりから酒づくりまで一貫して体験できるプログラムなど、多彩な提案をいただいています。
  これらは、万博がゴールではなく、地域に持続的な人の流れを生みだすためのコンテンツとして根づいていくことが大切です。県と地域が一体となり、さらなるプログラムの掘り起こしや、磨き上げに全力を挙げていきます。
  また、万博が開催される2025年は阪神・淡路大震災から30年の節目でもあります。体験型の防災ツーリズムや、震災で生まれた『創造的復興(build back better)』の理念をテーマとしたサミットなども展開していきます。

 

  今月末には、兵庫県内の全市町、経済・産業団体、観光団体、フィールドパビリオンプログラム提供団体などが参画する『「大阪・関西万博」ひょうご活性化推進協議会』を設置し、オール兵庫で「大阪・関西万博」を盛り上げていこうとしています。
  これから、関西パビリオンの建設なども本格化していきます。関西が一丸となって取り組んでいきますので、皆さんご期待ください。

 

【参考:2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた兵庫県の取組のページ】
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk53/banpakutop.html

 

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