西脇隆俊副広域連合長「新時代の文化・観光首都『関西』を目指して」(令和5年2月13日)

関西広域連合 西脇隆俊副広域連合長(京都府知事)からのメッセージ

新時代の文化・観光首都「関西」を目指して

 

 

  三日月広域連合長の指名を受け、副広域連合長を拝命しました、京都府知事の西脇隆俊です。
  仁坂前連合長から副広域連合長を拝命してから2年間、関西広域連合の円滑な運営に注力してまいりましたが、文化庁の関西移転や大阪・関西万博の開催も控える中、府県を越えた唯一の広域自治体である関西広域連合を更に発展させるため、三日月連合長を全力で補佐し、関西広域連合の円滑な運営に一層努力していきたいと考えております。

 

  新型コロナとの闘いは、もう3年にもなりました。昨年は、これまでに経験したことのない感染拡大の波に見舞われましたが、この大きな波をなんとか乗り切ることができたのは、関西の府県市民の皆様、事業者の皆様のご協力、医療従事者の皆様のご奮闘の賜物であり、改めまして厚くお礼申し上げます。
  昨年9月からは、ウィズコロナに向け新たな段階へ移行し、昨年10月に水際対策が大幅に緩和されて以降、外国人観光客の姿を見かけることが多くなりました。JNTO(日本政府観光局)の発表によりますと、昨年12月の訪日外客数は、2019年同月の約55%まで回復してきました。
  また、各国からの国際航空便は今後も増加すると見込まれており、インバウンドの力強い回復が期待されます。世界中から関西に注目が集まる2025年の大阪・関西万博に向けて、関西の多様な日本文化をはじめとする関西の魅力を世界に発信し、訪日外国人観光客に関西各地を周遊いただき、関西のファンになっていただけるよう準備を進めたいと思います。

 

  さて、今月2月は和風月名で「如月」、来月3月は「弥生」と呼ばれます。「如月」は「衣更着」とも書き、まだ寒さが残っていて衣を重ね着する(更に着る)月、「弥生」は「木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる、草木が生い茂る)月」というのが由来だそうです(国立国会図書館HP「日本の暦」より)。和風月名は旧暦で用いられていましたが、季節感のずれが感じられるものの、現在の暦にも用いられています。年度を締めくくる月というイメージがありますが、「草木が生い茂る」という表現から成長の力強いエネルギーを感じさせる「弥生」は、特に今年は、新しい関西への飛躍につながる月であるとも思っています。
  その弥生の月、3月には、いよいよ文化庁が関西・京都で業務を開始されます。
  関西には世界文化遺産や国宝などの文化財をはじめ、能・狂言などの伝統芸能や茶道・華道などの生活文化など歴史に育まれた文化資源が数多く存在し、今も生活に息づき、文化が人々の活動の源泉となっています。
  こうした関西の強みを活かし、文化庁との連携により、埋もれた地域の多様な文化を掘り起こして磨き上げ、あらゆる分野に活用して、草木が生い茂るがごとく、地域の活性化や経済成長につなげるとともに、観光の取組とも合わせ、新時代の文化・観光首都「関西」を目指してまいります。

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