門川大作委員「年頭の抱負」(令和5年1月19日)

関西広域連合 門川大作委員(京都市長)からのメッセージ

「年頭の抱負」

 

 

  京都市長の門川大作です。

 

  あけましておめでとうございます。
  長引くコロナ禍、更に物価高騰と非常に厳しい状況下ですが、感染防止と社会経済・文化活動の両立を力強く進める新年であります。
  昨年は、住民の命と健康、暮らしを守り抜くため、スピード感をもって様々な取組に全力投球した一年でした。
  また、本市にあっては、財政危機の克服と持続可能な財政の確立へ、侃々諤々の議論をして市民の皆さんと共に作りあげた計画に基づき、改革に邁進した一年でもありました。職員数の削減など改革の徹底や税収の増加等によって、447億円と計画を大きく上回る収支の改善が実現しました。市民の皆さんのご理解とご協力に改めて感謝申し上げます。同時に、引き続き、気を引き締めての改革が大事です。集中改革期間(令和3~5年度)の最終年度となる5年度予算で、市民の皆さんに明るい展望をお示しできるよう、明確な目標を持って全力を傾けているところです。

 

  昨年は、本市にとって、市民の皆さんの参加と協働による市政運営、まちづくりが大きく前進した一年であったと実感しています。
  例えば、京都の守るべき景観の骨格を堅持しながら、まちの発展を目指す「都市計画の見直し」を進めています。若い世代の方が求める住居の不足。また、せっかく京都の優れた企業が発展しても、市内に用地やオフィスがなく、市外に出ざるを得ない。あるいは、国内外から京都に拠点を置きたいという希望が増えているものの、用地やオフィスが足りない。そういった課題の解消に向けて、昨年の秋、都市計画の見直しについて市民意見の募集を行いました。2400件を超える御意見をいただき、7割近い方々、特に若い世代からは多くのご賛同を得ることができました。住んでよし、働いてよし、子育てしてよし、訪ねてよし。魅力あふれる京都を力強く、更に前進させていく年にしていきたいと考えています。
  さて、いよいよ文化庁が京都に、関西に機能を強化して全面的に移転してきます。関西の強み、いや、日本の最大の強みは、私は「文化」であると考えています。ウィズコロナ・ポストコロナ時代に、改めて文化芸術が大きな役割を果たしていく。そんな時に文化庁が関西・京都に移転し、文字通り、京都が日本の文化の都になります。文化芸術が新たな価値を創造し、物心ともに豊かにし、さらに経済の活性化、そして経済が文化を支える。そんな好循環のモデルを皆さんと共に創っていきたいと考えています。
  また、本市では「市立芸術大学」並びに「市立美術工芸高校」を来年度、京都駅東部にある崇仁地域に全面的に移転します。一つの学校の移転としてではなく、文化を基軸としたまちづくりに魂を入れていくものと考えています。全ての大学・経済界・文化団体との連携を深め、経済の活性化はもとより、あらゆる社会課題解決に大学が大きな役割を果たしていくための具体的な展開を進めてまいります。そして、大阪・関西万博の取組にもつなげてまいります。
  結びになりますが、長引くコロナ禍のもとで、孤立、孤独、あるいは格差、貧困、虐待。さらに世界をみますと分断、あるいはロシアのウクライナ侵略。世界の平和と、誰一人取り残さないSDGsの精神の真価が問われる年だとも考えています。住民の皆さん、関西の皆さんとご一緒に、あらゆる課題解決やSDGsの達成に、引き続き、全力を傾けてまいりたいと考えています。

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