荒井正吾委員「ガストロノミーツーリズムについて」（令和4年12月2日)
関西広域連合 荒井正吾委員（奈良県知事）からのメッセージ
「ガストロノミーツーリズムについて」
奈良県知事の荒井正吾です。
今回のテーマは、「食と旅」です。
観光地奈良の最大の課題は、「奈良での滞在時間を長くしてもらうこと」でした。滞在時間が長ければ良い印象を持って帰っていただくことができ、奈良を再訪問される方も増えてきます。
滞在時間を長くしていただくための定番のメニューは、ご当地でのおいしい食事とゆっくりとした楽しさです。奈良に欠けていたこの観光の二大要因の克服に必死になって取り組んできました。おかげ様でだんだん奈良が見直されるようになってきました。
奈良がその持ち味を存分に活かした観光地になりますように心から願っていますが、それにも増して大事なことは、奈良を訪れる皆さまが奈良での食と旅の楽しみをもっと実感していただくことでは、とも思います。
今年12月12日から15日には、「第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」が奈良県で開催されます。
ガストロノミーは「美食」「美食学」を意味し、ガストロノミーツーリズムとは、「その地域の歴史・文化・自然が育んだ食や食文化の魅力に触れる旅」のことをいいます。
「食」は観光にとって欠かせないものです。ガストロノミーツーリズムでは、食を通じて地域の歴史・文化に触れることも重要なテーマです。
このフォーラムは、観光分野で主導的な役割を担う国連専門機関であるUNWTO(世界観光機関)が2015年より開催している世界フォーラムです。
これまでスペインのサン・セバスチャンなど美食の街で開催されており、日本では初めて奈良県で開催されます。
フォーラムには、食や観光のスペシャリストが県コンベンションセンターに集まります。講演や事例紹介などを通じて地域振興や持続可能な観光について議論します。
会場参加は食・農・観光に携わる方が対象ですが、オンラインでは誰でも参加可能ですので、ぜひご参加いただきたいと思います。
第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム公式HP：（令和5年3月をもってHPは閉鎖されました）
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