仁坂吉伸広域連合長「頑張れ、関西広域連合!」(令和4年11月29日)

関西広域連合 仁坂吉伸広域連合長(和歌山県知事)からのメッセージ

「頑張れ、関西広域連合!」

 

  私は、12月3日の任期満了をもって関西広域連合長を、また12月16日の任期満了をもって和歌山県知事を、退任いたします。
  お世話になった皆様方に、心から厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

  私は、和歌山県知事を16年間務めさせていただいたわけでございますが、そのうちの4分の3に当たる12年間は、設立時からのメンバーとして関西広域連合とともに歩んでまいりました。
  最初の10年間は、井戸元広域連合長という素晴らしいリーダーのもと副広域連合長として、最後の2年間は広域連合長として、構成府県市の各委員とともに「関西から新時代をつくる」という目標に向かって様々な取組を進めてまいりました。
  その結果、ドクターヘリの共同運航、カウンターパート方式による迅速な被災地支援、広域インフラの目標設定、新型コロナウイルス感染症への対応などといった取組のほか、直近でいうと域内の公設試験研究機関や経営支援機関、大学・研究機関、金融機関等と連携・協力して事業化をシームレスに支援する「関西広域産業共創プラットフォーム事業」が今月スタートいたしましたし、自治体ごとにばらばらになっている届出や申請の様式・基準の統一に向けた段階的な取組も進めるなど、多くの成果を生み出すことができました。
  しかし、本当の意味での成果は、府県を越える広域的課題についても、その解決を国に委ねることなく、地方自らが課題解決に取り組むことのできる責任主体として、「関西広域連合」という組織が設立されたこと、そして今も着実にその歩みを進めていること、まさしくそのこと自体であると思います。関西広域連合という安定した組織があるからこそ、定期的に各構成府県市のリーダーが顔を合わせ、意見交換し、議論を深め、有効な政策を展開していくことができるのだと思います。間違いなく、これは関西にとって、大きな力であり、財産であると思います。

 

  関西広域連合は確実に進化を続けております。
  関西広域連合が、これからも広域的な行政課題にしっかりと立ち向かい、その存在感を高めていくことが、国土の双眼構造の一方の極として、分権型社会の実現を図り、個性豊かで活力に満ちた関西の実現につながるものと確信しております。

 

  コロナ禍を契機に、広域連携の重要性が再認識され、関西広域連合の果たすべき役割はますます高まってきています。また、「2025年大阪・関西万博」や「ワールドマスターズゲームズ2027関西JAPAN」といった関西を舞台とする世界的なビッグイベントも控えています。関西の新時代を築き上げるため、新広域連合長のもと、これからも構成府県市が一体となった積極的な取組を心から期待します。

 

  関西の発展と関西府県市民の幸福のため、頑張れ、関西広域連合!

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