西脇隆俊副広域連合長「紅葉の秋、文化探訪を楽しみませんか」(令和4年10月24日)

関西広域連合 西脇隆俊副広域連合長(京都府知事)からのメッセージ

「紅葉の秋、文化探訪を楽しみませんか」

 

  

  副広域連合長、京都府知事の西脇隆俊です。

 

  少しずつ秋も深まり、紅葉が楽しみな季節となりました。京都の嵐山や東福寺、永観堂、清水寺などが紅く色づく様は、まるで一枚の名画のようです。
  こうした社寺や庭園の他、歴史ロマンを感じる近代建築など様々な歴史文化遺産が関西にはありますが、これらはその建物や庭の美しさはもちろん、歴史に裏打ちされた伝統の技や日本の歴史・文化を伝える貴重な「宝」として大切に守り引き継がれてきました。

 

  近年、こうした「宝」を未来へ引き継ぐために、様々な取組がされています。例えば、「ユニークベニュー」として世界遺産でのパーティーや寺院・神社での演奏会、座禅や写経の体験会などが開催されています。また、近代建築や古民家がリノベーションされ、明治・大正期の歴史ロマンを堪能できる居心地の良いカフェやホテルとして活用されていますので、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
  こうした歴史的建造物などの新たな活用をはじめ、関西広域連合では、来年3月に関西に本格移転する文化庁と連携し、地域の埋もれた文化を掘り起こし、磨き上げ、観光・まちづくり・産業等に活用することで地域の活性化や経済成長につなげていくことを目指しています。

 

  また、歴史文化遺産をテーマでつないで訪れるのもおすすめです。関西広域連合では今年度、「卑弥呼」や「継体(けいたい)天皇」など古代ロマン溢れるテーマで古墳を紹介するとともに、古墳自体の造形の美しさや多彩な副葬品、古代史の謎など古墳の魅力を現地で体感いただけるような周遊コースを造成するため、京都府立大学で考古学を学ぶ学生と一緒に検討を進めています。例えば京都府域では、日本三景「天橋立」の美しい景観、丹後王国ゆかりと言われる巨大古墳、地域の素材を活かした郷土料理等を楽しむルートなど、多彩なコースを順次ご紹介していきたいと考えています。

 

  最後に、紅葉の秋、文化の秋に、地域文化を体感するためのおすすめコンテンツ「日本遺産」をご紹介します。文化財だけではなく伝承、風習、食といった地域の魅力を一体的なストーリーとして文化庁が認定する「日本遺産」。関西広域連合圏域には32ものストーリーが認定されていますので、日本遺産をお好きなテーマでつないで訪れてみませんか。
  例えば「食文化」をテーマにすると、関西だけでも京都府の「日本茶800年の歴史散歩」、兵庫県の「『伊丹諸白』と『灘の生一本』」や「『日本第一』の塩を産したまち 播州赤穂」、和歌山県の「『最初の一滴』醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」などたくさんのストーリーがあります。これらを順番に巡ってみるのも楽しいのではないでしょうか。
  関西広域連合のウェブサイトでは、関西の日本遺産を一体的に発信していますので、ぜひご覧ください。また、国内外の方々が気軽に関西文化を楽しんでいただけるよう、祭りや展覧会などの文化情報の多言語での一元的な発信や、関西の美術館・博物館などの文化施設を巡るデジタルパスポートの発行などに取り組んでいきたいと考えています。

 

  美しい紅葉の季節に、新型コロナウイルス感染症の基本的な感染対策を徹底しつつ、関西の歴史や文化をお楽しみください。

 

(ご参考に)
関西の日本遺産のウェブサイト・・・ http://kansai-japan-heritage.com/

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