飯泉嘉門委員「成年年齢引下げ！ ～若者がいきいきと活躍する社会へ～」（令和4年4月22日）
関西広域連合 飯泉嘉門委員（徳島県知事）からのメッセージ
成年年齢引下げ！ ～若者がいきいきと活躍する社会へ～
こんにちは。徳島県知事の飯泉嘉門です。
本年4月1日から、民法改正により、約140年ぶりに「成年年齢が18歳へ」引下げられました。18歳・19歳の皆さんは、自分の意思で様々な契約ができるようになるなど、自己決定権が尊重され、積極的な社会参加が期待されますが、その一方で、これまで付与されていた「未成年者取消権」が行使できなくなることから、悪質業者のターゲットになることが懸念されます。
消費者庁の本庁機能を有する恒常的拠点「新未来創造戦略本部」が設置されている徳島県では、これまで、「成年年齢引下げ」を見据え、消費者庁作成の高校生向け消費者教育教材「社会への扉」を活用した授業を県内全高校等で実施し、その効果の検証を踏まえた消費者庁、法務省、文部科学省そして金融庁4省庁の「若年者への消費者教育の推進に関するアクションプログラム」が策定され、今年度から使用される家庭科の教科書では、「契約」や「投資」など消費生活に関わる内容の充実が図られております。
また、デジタル技術を活用した「若年者の消費者被害防止」に向けた取組みとして、昨年11月に、「消費者庁・新未来創造戦略本部」との過去2年間の実証事業の成果を踏まえ、県事業としては全国で初めてとなる「LINEを活用した消費生活相談」を開始するとともに、本年2月には、県HPに啓発動画や消費者教育教材等を分かりやすく一堂に集めた「成年年齢引下げ特設webサイト」を開設しました。https://www.pref.tokushima.lg.jp/syohisyagyosei/5032723/5032737/7203374/
さらに、徳島県では、インターネットにおける「ターゲティング広告」や、「考えよう！大人になるとできること、気をつけること～18歳から大人に～」をテーマとした「2022徳島県消費者まつり」の開催等をはじめ「成年年齢引下げ徹底プロモーション」を展開して参ります。
加えて、民法改正の趣旨である「若者による積極的な社会参加」の具現化を図るため、徳島県では、世界が希求する「SDGs達成」に向け、12番目の目標である「つくる責任、つかう責任」の若者による「主体的な挑戦の場」として「エシカル甲子園」を開催しています。全国から未来を担う高校生が「聖地・徳島」に集い、創意工夫溢れる「エシカル消費の実践」を世界に向けて発信しております。
本年3月に開催した第3回目となる「エシカル甲子園2021」には、全国から85校もの応募をいただき、関西広域連合エリアからは、第一席となる大臣賞として、エシカル消費を「見える化」するための「葉っぱのエシカルマーカー」を作成し、アプリを開発した徳島県立城ノ内中等教育学校・高等学校が受賞するとともに、徳島県知事賞は、「高齢者の生きがいづくり」と「生理の貧困対策」をトータルに実現した、近畿ブロック代表の奈良県立奈良情報商業高等学校・奈良県立商業高等学校が受賞されました。https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/gakkokyoiku/5047478/
さらに、令和4年度も、第4回目となる「エシカル甲子園2022」を開催いたしますので、高校生の皆さんの熱い活動をお待ちしております。https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/gakkokyoiku/7205866/
今後とも、持続可能な社会の実現に向けて行動する「自立した消費者」を育成するとともに、若年者の消費者被害防止に向けて、積極的に取り組んで参ります。
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