齋藤元彦委員「大阪・関西万博の兵庫県の取組について」(令和4年4月8日)
関西広域連合 齋藤元彦委員(兵庫県知事)からのメッセージ
「大阪・関西万博の兵庫県の取組について」
兵庫県知事の齋藤元彦です。
今回は、開催まであと3年に迫った“大阪・関西万博”に向けた兵庫県の取組をご紹介します。
2025年に開催される大阪・関西万博には、国内外から約2,800万人もの方々が来場されます。この万博の効果を、関西全体に波及させるため、関西広域連合では、万博会場から関西各地へのゲートウェイとなる「関西パビリオン」を出展します。今年度から本格的に準備を進めていきますが、このパビリオンをきっかけに、是非、多くの来場者に、関西各地を周遊していただき、その魅力を存分に味わっていただきたいと思っています。
大阪・関西万博は、SDGs達成に貢献し、人類共通の課題解決に貢献する場となります。その答えは、万博会場だけにあるのではなく、SDGsを体現する地域のありのままの姿にもあるのではないでしょうか。
その思いから、兵庫県では、県土全体をパビリオンに見立て、兵庫五国(阪神・神戸、播磨、但馬、丹波、淡路)の多様な地域を周遊していただく“ひょうごフィールドパビリオン”を展開していきます。「震災復興」や「健康と食」、「地場産業」、「農林水産業」、「伝統文化の継承」など、兵庫のリアルな地域活動の現場を「見て」、「体験して」いただこうというコンセプトです。
例えば、播州織など地場産業のオンリーワンのものづくりや、農薬に頼らない但馬だけの農法で育てたコウノトリ育むお米、淡路島の多彩な食文化など、そこでしかできない体験を通して、訪れた方々に学びや気づきを提供していきます。これは、まさにSDGsの理念にも通じるものです。
また、今回の万博は「海の万博」です。そのため、海上交通の充実を図ります。将来的な民間商用運航も見据えながら、関空や天保山等と淡路島・神戸を結ぶ航路で、船上での会議スタイルのクルージングMICEの実証実験を行います。
淡路島の夢舞台サステナブル・パークでは、観光だけでなく、オフィス機能やスタートアップ企業の誘致、空飛ぶクルマなどの未来社会の実証実験といった、複合的な地域活性化の取組も動き出しています。
3年後の万博に向け、これから広域連合の各構成府県市でも、様々な取組が本格的に進められていきます。この万博を成功させ、関西全体の活性化の起爆剤となるよう、関西が一丸となって取り組んでいきますので、皆さんご期待ください。
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