吉村洋文委員「大阪府・大阪市スーパーシティ構想について」(令和4年3月18日)

関西広域連合 吉村洋文委員(大阪府知事)からのメッセージ

「大阪府・大阪市スーパーシティ構想について」

 

  大阪府知事の吉村洋文です。

  大阪府・大阪市では、大胆な規制・制度改革と最先端技術によって未来社会を先行実現し、我が国の成長・発展をけん引するスーパーシティ構想の実現をめざしています。

  その大阪府・大阪市スーパーシティ構想に関して、3月10日、国家戦略特別区域諮問会議で審議が行われ、大阪市について区域指定することが了承されました。府市のスーパーシティ構想の取り組みが2025年の大阪・関西万博開催の成功にもつながると考えており、府市で連携してその実現に全力で取り組みます。

  大阪のスーパーシティ構想は、万博の理念でもある「健康といのち」をテーマに、「夢洲」及び「うめきた2期」の2つのグリーンフィールドで万博に向けたモビリティ、ヘルスケアなどの先端的サービスの実証・実装を行い、住民QoLの向上と都市競争力の強化をめざし、将来的には、万博レガシーとして大阪府域、全国へ展開、波及させ、輝く未来社会を実現していきます。

 

  例えば、モビリティでは、万博で空飛ぶクルマの日本初のサービス実装をめざし、最終的には街中にポートが存在するモビリティとして普及する未来社会を実現します。また、万博期間中でのレベル4自動運転から、万博後は多様なサービスを繋ぐ都市型MaaSへと発展させていきます。

  ヘルスケアでは、万博の「大阪パビリオン」において来館者に未来医療を疑似体験いただくとともに、万博後は外国の方も含め誰もが安心して高度医療を受けられる環境をレガシーとして整備していきます。また、万博前にはヒューマンデータとAI分析による健康増進プログラムの提供を、万博中には健康医療データ利活用の実証・実装を、万博後には、健康、医療、介護など様々な分野のサービスを繋ぎ高度化を図る次世代PHRを実現したいと考えています。

  そして、これら様々なデータをつなげて革新的なサービスを展開していくため、大阪府では全国初の広域的なデータ連携基盤ORDEN(オルデン:Osaka Regional Data Exchange Network)を整備し、広く府域に革新的なサービスを展開していきます。

  現在、国ではデジタル技術の活用によって地域の個性を生かしながら地方を活性化し、持続可能な経済社会を実現するデジタル田園都市国家構想を進めていますが、スーパーシティ構想は、大胆な規制制度の改革といった観点でそれらを先導するものであり、大阪はその役割をしっかり担っていきたいと考えています。スーパーシティ構想の実現により、大阪から関西、ひいては全国・世界に向けて都市DXの新しい風を起こし、デジタル化によって誰もがより豊かで便利な生活を実感できるような社会をめざしていきます。

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