三日月大造委員「木を植えよう びわ湖もみどりのしずくから~第72回全国植樹祭は6月5日に滋賀県で開催~」
関西広域連合 三日月大造委員(滋賀県知事)からのメッセージ
「木を植えよう びわ湖もみどりのしずくから~第72回全国植樹祭は6月5日に滋賀県で開催~」
皆さんこんにちは。滋賀県知事の三日月大造です。
今シーズンの冬は平年に比べ大雪に見舞われ、滋賀県の彦根市や米原市では24時間の降雪量が観測史上1位を記録するなど、大変厳しいものでしたが、寒さも和らぎはじめた先日の3月5日には、びわ湖、そして関西の観光シーズンの幕開けを告げる「びわ湖開き」を行い、春への扉を開きました。また、新型コロナウイルス感染症対策ですが、3月5日に関西広域連合新型コロナウイルス感染症対策本部会議を実施し、「関西・感染防止再徹底宣言」を行いました。今一度、一人ひとりの基本的な感染対策の徹底をお願いします。
さて、滋賀県では来る6月5日に甲賀市にあります「鹿深夢の森」で「第72回全国植樹祭しが2022」を開催いたします。全国植樹祭は、豊かな国土の基盤である森林・緑に対する国民的理解を深めるために開催するもので、滋賀県では今から47年前の昭和50年に栗東市の県有森林公園「滋賀日産リーフの森(県民の森)」で初めて開催されました。およそ半世紀ぶり、二回目の全国植樹祭を滋賀県ならではの特色ある有意義な大会とするべく全力で準備を進めております。
ここで改めて森林と我々の暮らしのかかわりを振り返りますと、古代より、奈良や京都そして滋賀の壮麗な宮殿・社寺の建設には、滋賀の木材が多く利用されてきました。また、中世・近世・近代にかけては、人々は貴重な森林資源を巡り、争い、話し合い、力を合わせるというドラマを展開してきました。こうした歴史の中で、森林と共存してきた木地師や杣人としての暮らし、「思子淵」に代表される山の神に対する信仰や祭礼など、山村地域を中心に滋賀県には多種多様な森林文化が根付いています。木を植え、育て、伐って利用し、また植えるという先人たちの取組は、まさに持続可能な森林づくりの礎であり、現代に暮らす我々もまたしっかりと次の世代に受け継いでいかなければなりません。
滋賀県では、「健康しが」の取組の一つに、森林・林業や農山村に対する意識醸成と県産木材の利用促進、将来を見据えた持続可能な森林づくりなど、県民が一丸となって森林を「守る」、「活かす」、「支える」ことで、これらを一体的に推進する「やまの健康」を掲げています。全国植樹祭の開催を通じて、県民一人ひとりが山や木に触れ、森林について考える機会を増やすことで、「やまの健康」につながる滋賀県らしい取組を進めてまいります。
また、京阪神1,450万人の水源でもある琵琶湖の豊かさを支えているのは滋賀県の森林です。そんな滋賀県の森林に対して、琵琶湖・淀川流域の府県にお住まいの皆様にもっと関心を持っていただきたく思い、京都府・大阪府に全国植樹祭のPR会場を設けております。県外に会場を設けるのは歴史ある植樹祭でも初めての試みで、京都府では3月19日に岡公園にて、大阪府では26日に大阪城公園にてイベントを開催いたします。木のジャングルジムや滋賀の物産など、琵琶湖の恵みと森林の魅力を感じていただけるものとなっておりますので、ぜひ御来場ください。
ホームページ:https://www.pref.shiga.lg.jp/syokujusai-shiga2021/index.html
厳しい冬も終わりをむかえ、梅の香りとともに春の陽気を感じるようになってまいりました。春は出会いの季節、新たな出会いへの期待を胸に心機一転、一緒に頑張りましょう!
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