飯泉嘉門委員「『世界初』に乗ろう!」(令和3年12月20日)

関西広域連合 飯泉嘉門委員(徳島県知事)からのメッセージ

「『世界初』に乗ろう!」

 

  こんにちは。徳島県知事の飯泉嘉門です。

 

  皆さんは、「DMV」という乗り物をご存じですか?

  「DMV」は、(Dual Mode Vehicle:デュアル・モード・ビークル)の頭文字から取ったもので、線路と道路の両方を走ることができる、世界初の乗り物です。

 

  DMVは、マイクロバスをベースとし、線路走行用の鉄車輪を装備しているので、「線路では列車」に「道路ではバス」へと、乗客を乗せたまま15秒ほどでモードチェンジが行えます。かつて、鉄道王国といわれたイギリスやドイツでもチャレンジされましたが、モードチェンジが大きな壁となり断念した経緯があります。

 

  地域の公共交通がより便利で使いやすくなるほか、「線路と道路の両方を走る」これでにない新たな乗り物であることから、車両自体が観光資源になり、鉄道ファンをはじめとする全国の乗り物ファンの皆様が、国内はもとより世界中から訪れると共に、フランスやアメリカの事業者から問合せを頂くなど、世界から注目をされており、観光振興や地域活性化が期待されています。

 

  文字だけでは、どのような乗り物か想像がつかないかもしれませんね。

  実際の走る姿やモードチェンジなどの様子はこちらから

  →https://www.youtube.com/watch?v=oqg0PDtu8Aw

 

  このDMVが、いよいよ今月25日から、徳島県南部の海陽町・阿波海南駅から高知県の東洋町・甲浦駅を結ぶ阿佐海岸鉄道・阿佐東線において、本格営業運行をスタートします!

 

  平日は、阿波海南文化村からバスモードで出発、阿波海南駅~甲浦駅間を鉄道モードで走行し、再びバスモードで、海の駅東洋町を経由し、道の駅宍喰温泉までを13往復走ります。土日祝日は、室戸方面(道の駅とろむ)の1往復を合わせて15往復します。

 

  また、「南海トラフ巨大地震」などの大規模災害時にも、被災を免れた線路と道路をつなぐことにより、また、両方被災した場合も、どちらかを復旧することにより、「支援チーム」の派遣や「救援物資」の輸送など、災害発生時の被災者支援をいち早く行うことができます。

 

  DMVが走る徳島県海陽町~高知県東洋町は、透き通った美しい海と大自然の中で、サーフィンやシーカヤックなどマリンスポーツのほか、クマノミなどの熱帯魚が泳いでいるため、シュノーケリングも盛んです。

 

  また、DMVの起点(バス停)となる「阿波海南文化村」では、DMV乗車前の待ち時間も楽しんで頂けるよう、藍染めや木工などの体験ができる施設の整備を行うと共に、地元で開発した、プラモデルのように組み立てられる「DMVもなか」や一度に2種類(モードチェンジ)を味わえる「DMVカレー」を販売しております。

 

  なお、乗車券は一部の座席を除いて事前予約制とし、民間の予約サイト「発車オーライネット」で受け付けています。

  →https://secure.j-bus.co.jp/hon/RouteList/List?uncd=3610

 

  ネットでの購入が難しい方は、車内や宍喰駅などでも乗車券を購入できます。

 

  (申し訳ありませんが、運行初日の25日は、全国の皆様から御予約いただきまして、満席となっております。26日以降は、わずかですが、当日席(座席2席、立席3席)も設けています。)

 

  12月25日は、「ゴール」ではなく、あくまでも「新たな挑戦へのスタート」、地域の皆さんとともに、全国からお客様をお迎えいたしますので、一度お越しくださいね!

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