荒井正吾委員「「飛鳥・藤原」の世界遺産登録を目指して」(令和3年12月7日)

関西広域連合 荒井正吾委員(奈良県知事)からのメッセージ


「「飛鳥・藤原」の世界遺産登録を目指して」

 

  奈良県の荒井正吾です。
  今回は、新たに世界遺産登録を目指している「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」をご紹介したいと思います。
  奈良県には現在、「法隆寺地域の仏教建造物」、「古都奈良の文化財」、「紀伊山地の霊場と参詣道」と3つの世界遺産があります。
  法隆寺地域や古都奈良、紀伊山地の世界遺産には、今も立派な建造物が残っていますが、「飛鳥・藤原」には、そのようなものはありません。しかし、歴史上の価値は、奈良県で先に登録された世界遺産にひけをとらないものと思われます。わが国が、初めて国家の基礎を創り、仏教を受容し、漢字を採用し、歴史上随一の華やかな国際交流の舞台となったところです。
  また、「飛鳥・藤原」の時代は、女性が大活躍した時代でもありました。天智天皇の娘で、叔父大海人皇子(天武天皇)の妃となり、のちに即位された持統天皇をはじめ、推古天皇、斉明天皇、元明天皇、額田王など、多くの女性が気高い生涯を送られました。最近刊行された文春新書『女たちの壬申の乱(水谷千秋・著)』で激流の中で自らの運命を生きた女性の活躍がよく分かります。
  「飛鳥・藤原」は、驚くべき歴史の宝石が埋まっているところです。

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