久元喜造委員「夏本番に向け、異常高温や熱中症への備えを」(令和3年7月8日)

関西広域連合 久元喜造委員(神戸市長)からのメッセージ

  神戸市長の久元喜造です。

  静岡・関東南部および島根・鳥取県における記録的な大雨による土砂災害で被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
  新型コロナウイルス感染症との戦いが続く中、関西地方でも先週から断続的に雨や雷が続いています。梅雨末期には前線の活動が活発になり、大雨や集中豪雨が起きやすくなります。また、土砂災害の危険は雨がやんでも土壌雨量が減少するまで続きます。関西にお住まいの皆様におかれましても、自治体が発行しているハザードマップや災害時の避難ルート等をご確認いただき、引き続き自治体からの情報や気象情報にご注意をお願いいたします。

  梅雨が明けるといよいよ夏本番を迎えます。昨夏は全国的に厳しい暑さに見舞われ、西日本では8月の平均気温が統計開始以来、2010年に並ぶ過去最高を記録しました。
  昨年に引き続き、今年もコロナ対策としてのマスク着用による熱中症のリスクが高まっており、十分な注意が必要です。
  神戸市では、コロナ禍における熱中症予防のための対応指針を独自に策定し、「人と十分な距離が保てる時にはマスクをはずすこと」「マスク着用時は、強い負荷がかかる作業・運動は控えること」「マスクの着用によりのどの渇きを感じにくくなるため、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけること」などを呼びかけています。

  さらに、夏季でも屋外で快適に過ごすことができる街をめざして、屋外公共空間における対策の強化にも取り組んでいます。人が集中する都心部の歩道への散水や主要駅周辺施設へのミスト設置のほか、神戸市立工業高等専門学校(神戸高専)と連携し、熱電素子を利用して座面を冷却するクールベンチや自動散水ロボットの開発に取り組みます。
  また、気温が高くなる時間帯に車道へ散水し、赤外線カメラとクラウドを用いて温度変化を可視化する実験をスタートアップ企業等との共同で実施するほか、建物の窓にフィルムを貼り、日射の一部を上空に返すことで反射日射を抑える実証実験を神戸大学と連携して進めていきます。

  新型コロナ感染対策と熱中症対策を両立しながら、来たる夏の暑さに備えましょう。
 

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