三日月大造委員「子どもの笑顔を増やすために ~新しい行動様式「すまい・あくしょん」~」(令和3年5月11日)

関西広域連合 三日月大造委員(滋賀県知事)からのメッセージ

 

子どもの笑顔を増やすために

~新しい行動様式「すまいる・あくしょん」~

 

  皆さんこんにちは、滋賀県知事の三日月大造です。

  新型コロナウイルス感染症への対応を続けて1年以上が経過し、また新たな波が関西を中心に大きな広がりを見せています。滋賀県においても感染拡大状況が続いており、今回の波は前回の波よりも早くて高いという状況です。関西広域連合におきましても府県市がしっかりと連携しながら、一丸となって対応していかなければなりません。

  1年前の春は、全国の学校が臨時休業となり、子どもたちにとって学びや遊び、ふれあいの機会が奪われ、大変つらい時間を過ごしてもらうこととなりました。滋賀県においても3月に始まり、春休みを挟んで5月までに及ぶ臨時休業を行いました。

  このような中、滋賀県では、昨年夏に子どもたちがコロナ禍でどのように考え、感じているのかを把握するため、未就学児から大学生等までを対象とした大規模なアンケートを実施し、3万1,320人もの子どもたち等から回答をいただきました。アンケートには「休校により友だちや家族の大切さがわかった」、「コロナの症状よりも風評被害の方が怖い」、「今自分が思っていることを、全部書けて気持ちがスッキリした」など、子どもたちの生の声がびっしりと書き込まれていました。

  この調査結果をもとに、ウィズコロナ・ポストコロナを見据えた子どもたちの笑顔を増やすための新しい行動様式「すまいる・あくしょん」を、昨年10月に作成しました。「すまいる・あくしょん」では7つの指標を設けています。
例えば、指標の1つ「感染症対策について」では、子どもは「感染症を正しく知って行動しよう」に対して、大人は「正しい情報を選んで伝える」のように、子どもが自分自身のために行動できること「こどもあくしょん」と、子どもが必要としていることに対して大人が行動すること「おとなあくしょん」の2つの視点から、子どもと大人が取り組む行動を示しています。この7つの行動指標やアンケートの結果につきましては、滋賀県ホームページや、すまいる・あくしょん専用ウェブサイトに掲載しておりますので、ご一読いただけると幸いです。

 

滋賀県HP:https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/oshirase/314973.html

すまいる・あくしょん専用ウェブサイト:https://smile-action.jp

 

  また、この「すまいる・あくしょん」は、子どもたちと関わる機会の多い保育所や幼稚園、小中高の教育関係者などで活用いただくだけでなく、一緒に取り組んでくださる企業・団体等の登録制度を今年2月から開始したところです。この取組を滋賀県全体に広めながら、子どもたち一人ひとりが考えて、また時には子どもの周りにいる大人も一緒に実践しながら、取組を広げていきたいと思っております。子ども目線で、子どもの声を大切に、ルールを作り、県政を進める、こういう姿勢を、滋賀県はこれからも大事にしていきたいし、関西に、ひいては日本全国にそういう考えを広げていきたいと考えています。

  一緒にがんばりましょう!

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