永藤英機委員「関西広域連合メールマガジンの読者の皆様へ」(令和3年3月23日)

関西広域連合 永藤英機委員(堺市長)からのメッセージ

関西広域連合メールマガジンの読者の皆様へ

  皆さん、こんにちは。堺市長の永藤英機(広域産業局副委員)です。
  仁坂新連合長の発案によって始まりました、各委員(関西広域連合構成自治体の知事・市長)からのリレーメッセージもそろそろ一巡です。

  今回は、私からの初メッセージとして、自己紹介と、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」、関西の魅力発信についてお話しします。

┼───────────────────
│ [1] 自己紹介
│ [2] 古墳文化の発信を堺から
┼───────────────────

■[1] 自己紹介───────────────■

  私の生まれ育った家庭は、いわゆる「転勤族」でした。兵庫県で生まれ、堺に引っ越し、また兵庫県に移り、大学入学時に再び堺へ。転々としてきましたが関西以外で暮らしたことはなく、今も家族は全員関西に住んでいます。

  そして大学時代はバイクが趣味でしたから、日本中いろんな所をバイクに乗って旅をしました。社会人になってからもバイクで全47都道府県を訪れて、それぞれの地域の自然や文化、食べ物などを体感しました。

  これまで多くの場所に移り住んできたからこそ、全国を巡ってきたからこそ、私はあらためて関西の素晴らしさと可能性を実感しています。

  関西には日本の長い歴史の中で極めて重要な役割を担ってきた府県が集まり、それぞれに際立った個性を有し、東京など首都圏とは異なる魅力にあふれています。この関西が持つ素晴らしい魅力は、人口減少や高齢化といった難しい課題に直面している今の日本全体にとっても大きな力となるはずです。

  私が堺市長に就任してから1年と9か月が経ちます。堺の発展はもちろんですが、関西広域連合委員の一員としても、これまでの経験を活かしながら関西の更なる魅力向上に尽力したいと思います。

※経歴等は私のツイッターアカウントにも掲載していますので、よろしければリンク先をご覧ください

▼永藤英機(堺市長) (@nagafujihideki)・Twitter 
https://twitter.com/nagafujihideki

■[2] 古墳文化の発信を堺から────────■

  今、日本で一番新しい世界遺産が、堺市にある仁徳天皇陵古墳をはじめとする「百舌鳥古墳群」と、羽曳野市と藤井寺市にある「古市古墳群」で構成される「百舌鳥・古市古墳群」です。

  「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産は49基の古墳ですが、日本全体を見渡すと、なんと16万基もの古墳が存在するそうです。

  「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録以降、日本各地の首長の皆さんから「うちの地域にも古墳があるよ」という声を多くいただいています。その意味からも、私たちは世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」を守り、魅力を伝え、次の世代にも繋ぐことはもちろん、日本の古墳文化を広く発信する責任があると考えています。

  今年の3月13日には、「百舌鳥・古市古墳群」の価値や魅力の発信に加えて日本各地の古墳も紹介する『百舌鳥古墳群ビジターセンター』が、仁徳天皇陵の拝所近くに新しくオープンしました。併せて、堺市博物館も古墳の知識をより深く知っていただけるようにリニューアルしました。仁徳天皇陵古墳から発見された石棺や石槨の再現や、国内最大級の馬形埴輪の復元を行い、百舌鳥古墳群で発掘された実物資料を展示しています。

  さらに、100メートル以上の上空から古墳群や堺の街並みを眺望できるようにヘリウムガスを用いた気球の試行をめざして整備・運営を行う事業者も現在募集しています。できれば今年夏から運行を開始したいと考えています。これらの取組をはじめとした様々な手法を駆使して、世界遺産の地元市として古墳文化の発信に注力します。

  また、昨年12月には大阪府や羽曳野市・藤井寺市と連携して、大阪府内の古墳が存在する自治体の首長や職員の皆様にもご協力をいただいて「おおさか古墳サミット」を開催しました。コロナ禍ということもあり、来場は関係者のみに絞ってオンライン配信という形で行いましたが、ご参加いただいた首長さんからは「とても良かった、勉強になった」というお声もかけていただきました。

  次はぜひ、範囲を関西に広げて、「関西古墳サミット」を開催したいと考えています。
  関西には全国の古墳の4割が集中しています。古墳の数を見ると兵庫県が18,851基(!)で1位、鳥取県が13,486基で2位、京都府が13,016基で3位と、トップ3がこの関西広域連合圏内にあります※。古墳文化を堺から、そして関西から発信することで、関西の更なる周知と魅力向上に結びつくのではないでしょうか。
※『平成28年度 埋蔵文化財関係統計資料』(文化庁)より

  今回は古墳という視点でお伝えしましたが、長い間日本の中心であった関西には様々な歴史資産や文化があります。日本の真髄が詰まっているといっても過言ではないと思います。それぞれの強みや個性を結びつけることで相乗効果も期待できます。各機関や団体と広域的な連携をして関西の価値をより高め、各自治体の魅力発信を進めたいと思います。

  以上、私からのメッセージを最後までお読みいただきありがとうございました。本メールの内容や他の委員(知事・市長)の記事に興味を感じていただけましたら、是非、お近くの方にも本メールマガジンをお勧めいただけますと幸いです。

この記事に関するお問い合わせ先

関西広域連合本部事務局企画課

〒530-0005
大阪市北区中之島5 丁目3 番51号
大阪府立国際会議場11階
電話番号:06-4803-5587 ファックス:06-6445-8540

本部事務局企画課へのお問い合わせはこちら