松井一郎委員「『新型コロナウイルス感染症対策』と『2025年大阪・関西万博の開催準備』」(令和3年3月16日)

関西広域連合 松井一郎委員(大阪市長)からのメッセージ

【新型コロナウイルス感染症対策】
  大阪市長の松井一郎です。昨年の秋頃から、新型コロナウイルス感染症の第3波が押し寄せ、年明けには感染が急拡大して医療が逼迫したことから、2度目となる緊急事態宣言が発令されました。市民の皆様には不要不急の外出を控えていただき、飲食店等の皆様には営業時間の短縮をお願いするなど、本当に大変なご負担をお掛けすることになりました。
  未だ予断を許さない状況が続いていますが、医療従事者をはじめ、皆様のご協力により感染者数が減少傾向に転じ、この度の緊急事態宣言の解除に至ったことに対しまして、ご協力いただきました全ての方に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
  本市をはじめ各自治体では、保健所の体制強化に努めながら、検査体制の充実、受入病床の確保など医療機関の協力を得ながら、全力で対策に取り組んできました。
  特に今回のように広域的な拡大が顕著な感染症に対しては、生活圏、経済圏を共有する関西の自治体が連携して対応することが求められ、これまでの足並みを揃えた対策により、新規感染者を一定抑え込むことができたものと考えています。
  また、ワクチン接種については、今後の感染症対策の切り札にもなり得ると考えており、大阪市では全庁的な対策本部を立ち上げ、希望者すべての方が早期に接種できるよう全市一丸となって取り組んでいます。なお、国にも十分なワクチン供給や適切な情報提供を求めていくべきと考えており、関西広域連合として要望を行いました。
  今後もまだ暫くは、ワクチン接種も含めたコロナ対策が必要となりますが、引き続き市民・事業者の皆様のご理解・ご協力のもと、コロナ終息に向け関西が一丸となって取り組んでいきたいと思います。

【2025年大阪・関西万博の開催準備】
  大阪市では、2025年の大阪・関西万博の成功に向け、2025年日本国際博覧会協会や国等と連携しながら準備に取り組んでいるところです。
  万博には、圧倒的な求心力や発信力、世界中の人々の交流を生み出す力があり、大阪・関西への集客促進に大きく寄与するものです。また、この大阪・関西の地は最先端のライフサイエンス研究拠点や大学などが集積し、旺盛なチャレンジ精神、バイタリティ溢れるアクティブな地域でもあります。世界中の叡智が結集する大阪・関西万博では、この強みをいかし、これまでにないイノベーションや新たなビジネスが生みだされることが期待されています。
  今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」のもと、世界が直面している課題の解決に向けて、アフターコロナの新しい生活様式を大阪・関西から発信できればと思います。
  大阪市は、万博誘致決定以来、地元自治体として、大阪府とともに地元パビリオン出展の準備を進めており、先月16日には、関西経済三団体(関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会)にご参画いただき「2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会」を発足しました。゛「人」は生まれ変われる゛、゛新たな一歩を踏み出す゛という意味を込めて、出展参加テーマを「REBORN」としており、大阪に集積する最先端の医療技術やライフサイエンス産業の近未来への期待を高め、とりわけ、中小企業のまち大阪から世界に向け、中小企業の技術力を発信する場にしてまいります。
  万博の開催準備はこれからますます本格化していきます。関西の各府県市全体で盛り上げ成功に結びつけていきたいと考えておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

関西広域連合本部事務局企画課

〒530-0005
大阪市北区中之島5 丁目3 番51号
大阪府立国際会議場11階
電話番号:06-4803-5587 ファックス:06-6445-8540

本部事務局企画課へのお問い合わせはこちら