平井伸治委員「ジオパーク担当委員から」(令和3年3月4日)

関西広域連合 平井伸治委員(鳥取県知事)からのメッセージ

  「砂丘とは浮かべるものにあらずして踏めば鳴るかなさびしき音に」
  「日没を円山川に見てもなほ夜明けめきたり城の崎くれば」
  「熊野にて雨の降る日に唯だ一人柑子を食めばあぢきなきかな」
  与謝野晶子が鳥取砂丘、城崎温泉、熊野を訪れ、情念を込めた歌を詠んでいます。関西エリアには、こうした作品の舞台をなす「山陰海岸ジオパーク」と「南紀熊野ジオパーク」があります。
  ジオパークは「大地の公園」。何千、何億万年前の大地の成り立ちが秘められ、そこに様々な生き物たちが命を謳歌するサンクチュアリーが形成されている自然の宝庫です。そうした大自然に抱かれながら、私たちは文化や産業を築き、永きにわたり、歴史を刻んできました。
  新型コロナウイルス感染拡大の一方、三密を避け、伸び伸びと自然に触れ、とびっきりの体験をする旅のスタイルが注目されています。両ジオパークでは、シーカヤックやラフティングなどを満喫でき、全長約230kmにおよぶ「山陰海岸ジオパークトレイル」も整い、南紀熊野ジオパークのオンラインツアーも始まりました。
  ぜひとも、感染対策を十分されながら、山陰海岸、南紀熊野のジオパークを体験してください。皆様のお越しが、コロナ禍で頑張る観光関係者にとり、何よりの励みになります。今もジオパークに寄せては返す波。その響きは、与謝野晶子の心のよりどころでした。
  「海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家」

ジオパーク担当委員 平井伸治(鳥取県知事)

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