吉村洋文委員「コロナによって見えた情報発信の重要性」(令和3年2月24日)

関西広域連合 吉村洋文委員(大阪府知事)からのメッセージ

コロナによって見えた情報発信の重要性

  新型コロナウイルス感染症が国内で確認されてから1年。未知のウイルスに対し、答えのない中で、府民の皆様のいのちと健康、暮らしをどうやって守っていくのか、「感染拡大防止と社会経済活動の両立」を肝に銘じ、力を尽くしてきた1年でした。現場を指揮する行政の長として、早い段階で府内市町村との連携体制を整え、緊急事態宣言時における大阪独自の出口戦略として「大阪モデル」を公表し、さらに大阪コロナ重症センターを設置するなど、手探りの中、先手先手の対策を進めてきました。

  誰も経験したことのないような状況の中、病床の確保や時短要請、不要不急の外出自粛要請など医療従事者をはじめ、住民や事業者の皆様には大変なご負担をお掛けすることになりましたが、皆様のご協力もあり、今のところ感染者は減少傾向にあります。これまでご協力いただきましたことに対し改めて感謝申し上げます。

  しかし、コロナの感染拡大はこれで終わりではありません。ワクチンの接種が進み、元の日常生活に戻るためには、しばらくは対策を続けていく必要があります。これまでから、良い情報も悪い情報もできるだけ明らかにすることで、協力を呼び掛けてきましたが、正確な情報を分かりやすくお伝えすることで、皆様の冷静な判断・行動につなげてもらうことが何よりも大事です。コロナを克服するために、これからもホームページなど様々な媒体を通じて直接呼びかけを行うなど、引き続き情報発信に努めてまいります。

  関西広域連合でも、構成府県市の住民や事業者の皆様に向け、数度に渡り「宣言」を発出し、「お願い」を呼び掛けてきました。もっと伝えられる工夫や努力は必要かもしれませんが、地域によって状況が異なる知事や市長が一致団結して発出するメッセージには大きな意味があり、こうした府県を超えた統一メッセージというのは、全国でも関西にしかできない強みであり、コロナ禍において、改めて広域連携の重要性が認識されたものと思います。

  今回、仁坂連合長から提案があり具体化した知事や市長の持ち回りのメールマガジンも、関西広域連合の発信力強化に向けた試みであり、私自身も、このメールマガジンなどを通じて「伝わる」を意識した発信を行い、関西広域連合の発信力強化に寄与していきたいと思います。

〇関西広域連合ホームページ:「関西・みんなで頑張ろう宣言」
  https://www.kouiki-kansai.jp/material/files/group/4/minnadeganbarousengen.pdf
〇関西広域連合ホームページ:各府県市の新型コロナウイルス対策
  https://www.kouiki-kansai.jp/koikirengo/jisijimu/iryo/4695.html

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