横山英幸委員「大阪公立大学 森之宮キャンパスのお弁当容器をエネルギーにする実証実験を開始!」(令和7年12月15日)
関西広域連合 横山英幸委員(大阪市長)からのメッセージ
皆さま、こんにちは。大阪市長の横山英幸です。
関西広域連合では11月20日に、「関西脱炭素社会実現宣言2.0」を発出するなど、脱炭素の取り組みを推進しています。そこで今回は、9月24日に開設された大阪公立大学森之宮キャンパスを中心に、大阪ガス株式会社、大阪市の三者で連携して進められている、脱炭素への取り組みについてご紹介いたします。
大阪公立大学森之宮キャンパスでは、11月4日から12月22日までの期間、学生食堂にて植物由来の原料で作られたバイオプラスチック製の容器を用いた弁当を販売しています。使用済みの弁当容器は大阪ガスが回収し、廃棄バイオプラスチックをバイオガスにする実証実験を行っています。
具体的には、回収された弁当容器は大阪ガスの技術によって乳酸に分解され、その後、森之宮キャンパスに隣接する中浜下水処理場の既存の消化槽に投入されます。ここで微生物(メタン菌)の働きを活用し、従来の下水汚泥由来のバイオガスに加え、乳酸由来のバイオガスを効率的に発生させます。発生したバイオガスは、ガス発電機を使って電力に変えられ、下水処理場内で活用されます。
この実証実験は、産学官が連携し、バイオプラスチックの提供から下水処理場でのエネルギー利用までを一貫して行う画期的な取り組みです。森之宮キャンパスが位置する大阪城東部地区では、「大学とともに成長するイノベーション・フィールド・シティ」をコンセプトにまちづくりが進められており、地区内の中浜下水処理場と大阪公立大学、大阪ガスが協力することで、今回の実証実験が実現しました。
この技術の実用化により、今後普及が進むバイオプラスチックのエネルギーとしての再利用や、下水処理場とまちづくりの連携による地域のエネルギー拠点の創出にも繋げることができ、カーボンニュートラルの達成にも貢献することが期待されます。
大阪・関西万博の会場でも、ペロブスカイト太陽電池や帯水層蓄熱システムの導入、水素等の利活用など、脱炭素社会の実現に向けた最新技術の実証が行われたところですが、今後も関西脱炭素社会の実現をめざし、産学官連携のもと、オール関西で強力に脱炭素の取り組みを推進していきましょう。
<森之宮キャンパスの弁当容器をエネルギーに! 廃棄バイオプラスチックをバイオガスにする実証実験を開始(大阪公立大学ホームページ)>
https://www.omu.ac.jp/info/pressrelease/entry-20114.html
(追伸)
大阪・光の饗宴2025で光り輝く中之島の大阪市役所正面玄関前では、大阪・関西万博会場にも設置されていた、ねそべりポーズのミャクミャクモニュメントがサンタクロースの装いで皆さまをお迎えしています。毎日、多くの方々が訪れ、フォトスポットとして賑わっています。 設置期間は12月26日までを予定しておりますので、皆さまもぜひ、ミャクミャクサンタとの記念撮影をお楽しみください。
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