齋藤元彦委員「阪神・淡路大震災から30年、大阪・関西万博を前に」(令和7年2月7日)

関西広域連合 齋藤元彦委員(兵庫県知事)からのメッセージ

「阪神・淡路大震災から30年、大阪・関西万博を前に」

 

 兵庫県知事の齋藤元彦です。
 阪神・淡路大震災から30年が経ちました。先月17日、天皇・皇后両陛下のご臨席のもとで「1.17のつどい-阪神・淡路大震災30年追悼式典-」を開催しました。ご遺族、政府や各関係機関の代表、県民の皆様など多くの方々にご出席いただき、犠牲となられた6,400名を超える方々への追悼の祈りを捧げるとともに、安全・安心な社会づくりに力を尽くしていく決意を新たにしました。
 県民の代表として登壇いただいた児童生徒からは「生まれる前に起こった阪神・淡路大震災のことを学び、そこから得たものを忘れず未来に伝えていきたい」という頼もしいメッセージをいただきました。震災の経験、教訓のバトンをつなぐ貴重な機会となったのではないでしょうか。

 

 「うすれない記憶はない。つなぐべき決意がある。」一般の方から応募いただいたこのキャッチフレーズのもと、兵庫県では、災害の記憶やこの30年の歩みを未来に繋いでいく「阪神・淡路大震災30年事業」を今年10月まで展開しています。特に、大阪・関西万博の開催期間中の9月15日から1週間を「災害からの創造的復興ウィーク」と位置づけ、県内各地でテーマに応じたイベント等を実施するとともに、国内外の被災自治体等と連携した「創造的復興サミット」を開催することとしています。復興に際して多くの皆様から温かいご支援をいただいた兵庫県だからこそ、震災の経験や教訓を次世代に着実に継承し、国内外の防災・減災対策に貢献してまいりますので、皆様のお力添えをお願いいたします。

 

 さて、4月にはいよいよ万博が開幕します。兵庫県では、県全体をパビリオンに見立てた「ひょうごフィールドパビリオン」を地域の皆様とともに準備してきました。尼崎運河のクルーズツアー、播州織のものづくり体験、コウノトリの野生復帰など、兵庫五国の各地域で受け継がれてきた営みや、防災関連施設での体験学習と周辺の観光資源を組み合わせた防災ツーリズムなど、多彩な体験プログラムを通じて、持続可能な社会の実現に向けたヒントを得ていただきたいと考えています。
 また、夢洲会場の関西パビリオンや県立美術館では、兵庫の多彩な魅力を感じていただける体験型の展示をご用意しています。4月には地場産業にフォーカスした「ひょうご国~HYOGO産を世界に発信するプロジェクト2025~」、5月には「ひょうごフィールドパビリオンフェスティバル2025」などを予定しています。
 多くの方々に万博会場はもとより、兵庫県内各地に足をお運びいただき、地域の魅力に触れていただけることを心待ちにしています。関西全体で万博を盛り上げてまいりましょう。

<ひょうごフィールドパビリオンホームページ>
https://expo2025-hyogo-fieldpavilion.jp/

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