オークラグループ あるこキッチン(兵庫県)
兵庫県加古川市野口町古大内900番地
今回ご紹介するのは、兵庫県加古川市に本社を構えるオークラグループの社員食堂「あるこキッチン」です。同グループの中核企業であるオークラ輸送機株式会社は、2027年に創業100周年を迎えるマテハンメーカー。マテハン(マテリアルハンドリングの略)は、工場や物流センターで稼働するコンベヤやロボット等の「モノを運ぶ」 システム機器のことです。インターネットで購入したものが翌日届く便利さの裏側で、実はマテハンが大いに活躍しています。
オークラ輸送機本社構内には、オークラ輸送機の製造部門の一翼を担っているオークラ工業の野口作業所、そしてオークラ輸送機製品の据付やメンテナンス等を行うオークラサービスの本社が置かれていることもあり、オークラ輸送機本社1階の社員食堂はグループ社員が使うことができます。
それではオークラグループの社員食堂「あるこキッチン」をご紹介しましょう。
JR神戸線・加古川駅から南東に約3キロメートルの場所に位置する、グループの中核となるオークラ輸送機本社入口。
グループ企業が利用できる社員食堂「あるこキッチン」。「あるこ」の名前はOKURAを反対にして読んだもの。
加古川市内にあるオークラサービスが運営する自社農園「あるこファーム」で収穫される、とれたての安心・安全な健康野菜を利用しています。
種類豊富な小鉢が一皿100円!食堂を運営しているのもグループ企業のオークラサービスです。
お昼時になると続々と食堂に人が集まっています。利用は11:45〜、12:00〜、12:15〜の3部制。
あるこキッチンの座席数は200席。1日約200食が利用されています。
「自社農園で育てた食材」を「自社運営の社員食堂」で提供するオークラグループの社員食堂「あるこキッチン」
オークラグループの社員食堂「あるこキッチン」では、関西広域連合エリアの食材を積極的に取り入れることによって、グループ社員の健康増進、地域への貢献、新鮮な食材の提供、環境負荷の軽減を目指しています。特に加古川市内にある自社農園で栽培された野菜が使用されていることから、食堂利用者は、安心・安全な食材を食することができるだけでなく、食材輸送時の排気ガスを削減できるフードマイレージの削減にも一役買っています。
食堂利用者は、【大盛り・ガッツリ系を好む】【年齢層が幅広い】【食堂スタッフとのフレンドリーな交流を楽しむ】といった特徴・傾向があり、それらを意識して対応することで、食堂における社員間のコミュニケーションの活性、福利厚生・社員モチベーションの向上を図っています。また、リクルートや企業PRの一環としても活用されています。
社員食堂の運営は、自社農園で育てた、農薬をできる限り使用しない野菜を多く提供し、 「心と体にやさしい野菜と食事で 暮らしに元気と喜びを」というコンセプトで社員の健康向上を目指しています。さらに、季節ごとのイベントや特別なフェア、もちつきなど、特色ある行事を通じて食堂を社員の楽しみの場にしています。
また、SDGsへの取り組みとしては、食材廃棄ロスの軽減、自社農園の運営、ごみ分別の徹底、廃棄油の再利用など、持続可能な社会の実現に貢献しています。
特に自社農園の運営は、オークラサービス社長の「社員においしくて安全な食材を食べてほしい」という強い思いから始まり、休耕田を活用した地域の課題解決にも取り組まれています。「コンポストを利用し、休耕田を活用した野菜を社員に提供する」という生産から消費までの循環を今日も体現する「あるこキッチン」でした。
※掲載内容は2024年3月13日取材時の内容です。
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和歌山県農林水産部 農林水産政策局農林水産総務課内
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