大果大阪青果株式会社 社員食堂(大阪府)
大阪府大阪市福島区野田1-1-86
昭和6年、大阪市福島区に開設された大阪市中央卸売市場本場は、日本最大級の延床面積32万平方メートルを誇ります。生鮮食料品を円滑に供給する基幹インフラとして、1日に車1万2千台以上が出入りし、水産物・青果・加工食料品を国内外から集め、大阪及び周辺都市へ提供しています。
今回ご紹介する大果大阪青果株式会社は、大阪市中央卸売市場の開場と同時に卸売会社として創業、その後大果大阪青果株式会社を設立しており、青果の取扱高・品目ともに全国で2番目、西日本では1番目という卸売業者です。
同社では市場に隣接する寮の中に自社で運営する社員食堂を設置。社員にとっては普段取り扱っている新鮮な食材を食べて学べる貴重な場所となるとともに、社員同士のコミュニケーションの場所にもなっています。
大阪市中央卸売市場業務管理棟の中に本社を構える大果大阪青果株式会社。
市場では毎日全国・全世界から集荷された野菜や果物のセリや相対取引が行われています。
市場に隣接する寮では、市場で仕入れられた食材などが調理され提供されています。
取材日のメニュー「エビフライ&ミンチカツ」
取材日に提供された梅干しとみかん(共に和歌山県産)
普通のちんげん菜と比較して小ぶりなミニちんげん菜や、わさび菜など珍しい野菜も食材として使用されています。
食材を取り扱う市場の会社にある「食べて学べる」社員食堂
大果大阪青果株式会社は大阪市中央卸売市場で野菜や果物の卸売を行っており、社員食堂では仕入れたての鮮度の良い青果や野菜を素材とした栄養バランスに優れた料理を、格安な価格で提供されています。もちろん関西広域連合域内産の食材も豊富に使われていることもあり、今回「おいしい!KANSAI応援企業」に登録いただきました。
そんな同社の社員食堂は、「単に社員が食べるためだけ」の施設ではありません。従業員の健康維持向上、さまざまな部署の従業員が交流できる場としての役割、そして「食材の知識を学ぶ場」といった目的で運営されています。この「食材の知識を学ぶ」という目的は青果や野菜を取り扱う同社ならではの目的ですが、これは市場では普段接する機会の少ない珍しい食材も多数入荷するため、社員がその食材について学ぶ場所として社員食堂が活用されているのです。そのため社員食堂で提供されるメニュー構成も、一般的な食材だけでなく珍しい食材を食べることができます。従業員は社員食堂でその食材を実際に食べることで、どのような味なのか、どのような提供方法があるのかといった情報を学び、販売する際に役立てることができるよう配慮されているのです。
以上、関西広域連合域内産の食材を広めていただいている最前線の企業の社員食堂でした。
※掲載内容は2024年1月30日取材時の内容です。
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