龍谷大学22号館食堂

龍谷大学(京都府)

京都府京都市伏見区深草塚本町67

龍谷大学の歴史は1639年にまで遡り、京都西本願寺13代宗主良如が僧侶の教育機関として境内に設けた「学寮」が起源となっています。2019年まで380年の歴史を刻んでおり、日本で一番長く教育・研究活動を行なっている大学とされています。

大学を運営する学校法人龍谷大学は、浄土真宗本願寺派を母体とし、教育基本法及び学校教育法に従い、浄土真宗の精神に基づく教育を施すことを目的として設立されました。校名の由来は、本願寺の山号である「龍谷」。これは親鸞聖人の廟地「大谷」を漢字にあてた「谷龍」(訓はオオタニ)を分かち書きにしたものです。

文学部、経済学部、経営学部、法学部、理工学部、社会学部、政策学部、国際学部、農学部を有しており、学生数は19,030人(2019年5月1日時点/大学院生、短期大学生除く)。深草学舎のほか、大宮学舎(京都市下京区)、瀬田学舎(滋賀県大津市)があります。

JR京都駅から南へ約3kmに位置する龍谷大学のメインキャンパスとなる深草学舎。

キャンパス内にある学食の中でもっとも大きい22号館食堂。営業時間は8:15〜20:00(平日/授業期間)。

12:15に授業が終わると一気に人が集まります。小鉢やビュッフェも含めメニュー数は約90、1日の利用者数は約2,100食。

取材日は阿波牛丼(徳島産)が提供されていました。龍谷大生に人気の「温泉たまご」もトッピングされています!

ランチタイムには最大750席があっという間に満席状態になります。午後からの授業に備えてしっかり栄養補給!

食堂内には、2012年に大学のブランドスローガンとして制定された「You, Unlimited」の文字が大きく掲げられています。

食を通じて他者との関係を学ぶ龍谷大学の学生食堂

龍谷大学では「他者との関係性を重んじ、他者の幸福に資することを考え行動する」という「自省利他」の精神を創立380周年の基本コンセプトに掲げています。それは学生食堂でも生かされており、地域との関係を生かしたさまざまな取り組みにより、地域に貢献しています。

たとえば、滋賀県にある同大学の農学部とコラボした「食の循環実習」連携メニュー。これは京丹後市(京都府)から特別講師を招聘し、『農業と鳥獣害および地域資源活用』についての講義を開講した上で、食堂では京丹後産「鹿肉カレー」が提供されるというもの。鹿や猪による農作物被害の実態を学んでいます。

また、JA京都やましろとの共同地産地消企画では、大量生産型産地の茄子とはひと味違う、少量生産による徹底管理とコスト度外視の肥料を使った京田辺茄子や宇治茶が食堂で提供され、多くの学生たちが「食」について考える良い機会となっています。

22号館食堂の藤田店長に関西広域連合エリア内産の食材や食育について話を伺うと、

「やはり食感が違いますね、鮮度も良いですし。大学生にとって学生食堂は、社会人になる前に食について考える最後の機会となりますので、食育という意味でも良い食を行う、産地について考えるという習慣をつけてほしいと思っています」とのこと。学生食堂も貴重な学びの場となっているのです。

大学では2012年に「龍谷大学で学ぶすべての学生に、無限の可能性を」という意味が込められた「You, Unlimited」がブランドスローガンとして制定されています。龍谷大学の学生食堂はその無限の可能性の実現を食で後押しする食育の場となっているといえそうです。

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