京都精華大学悠々館食堂

京都精華大学(京都府)

京都府京都市左京区岩倉木野町137

京都精華大学は、1968年に英語英文科、美術科の2学科をもつ短期大学として、初代学長岡本清一を中心に開学。建学の理念とも言える「人間尊重」、「自由自治」がうたわれ、多様な価値観を認めあい、国や地域、人種、性別、信仰などの違いを超えて学びあう人々の場所としてスタートしました。

1979年に美術学部が設立され4年制の大学となると、1989年に人文学部、2006年にデザイン学部、マンガ学部、2013年にポピュラーカルチャー学部が開設。現在は5学部9学科、学生数2,989人(うち留学生は正規生、研究生を合わせて16カ国556人/2019年5月1日現在)の総合大学となっています。

また同校は日本で初めてマンガ学部を設置した大学であり、国際マンガ研究センターの設置や京都市と共同で「京都国際マンガミュージアム」(京都市中京区)を開設・運営するなど、マンガ文化の研究をおこなっている大学として知られています。

悠々館1階にある学生食堂。2018年4月から就任したウスビ・サコ学長もパネルボードでお出迎え?

この日はサコ学長のふるさとアフリカの料理「ティガデゲナ」が提供されていました(お米/滋賀県産)。

「学生が描いた食堂スタッフの似顔絵が食堂には貼られているんですよ」と語るのは笑顔が素敵な向坂店長。

大学には世界16カ国から留学生が(2019年度)。日本の芸術文化が世界中に広がっています!

平日の営業時間は10時から20時。制作に没頭する学生のために、遅くまで営業しているそうです。

メニュー選びから下膳まで、食堂の使い方が留学生にも直感的にわかるよう、マンガで描かれています。

世界の若者の青春をサポートする京都精華大学の学生食堂

全学生数の約20%にあたる約560人が外国からの留学生という同校。学生食堂で提供されるメニューも、取材当日に提供されていたサコ学長のお国料理「ティガデゲナ」だけでなく、直近では台湾料理のルーローファン、タイ料理のガパオライスやグリーンカレーなど国際色豊かなラインナップが提供されています。留学生が懐かしい故郷の味を楽しめることに加えて、日本の学生にとっても食を通じて異文化を体験し、関心を持つきっかけになっています。

それら各国の郷土料理だけでなく、毎日約40種類提供されるメニューの食材については、地元の卸業者はもちろん、京野菜が少量単位で比較的安価に入手できることもあり、近隣の農家からも直接仕入れているそうです。

地元京都をはじめとした関西広域連合エリア内産の食材の使用や食育について、お話をうかがうと、

「やはり鮮度が良いことです。また地元の京都の野菜はブランドということもあり、京都の食材にどのようなものがあるのか、また食べ物と栄養のバランスについてなど、留学生も含めて大学生のうちに学んでほしいですね」(向坂店長)とのこと。

夜遅くまで課題の制作に没頭する学生たちのために、学生食堂は夜20:00まで営業を行っています。かたや食堂内には、学生が描いた食堂スタッフの似顔絵が飾られているなど、食堂と学生の一体感が感じられる京都精華大学の学生食堂です。

世界中からの留学生が学びに来ている環境を活かし、各国の郷土料理の提供による異文化理解の促進を行うとともに、その食材は京都など地元の食材を利用し、地域貢献にもつなげている京都精華大学の学生食堂でした。

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