滋賀大学生活協同組合 彦根食堂(滋賀県)

滋賀県彦根市馬場1丁目1-1
滋賀大学は、1875年創立の滋賀師範学校や彦根高等商業学校を源流とする、歴史のある国立大学です。学術の中心地として、近江の地で長きにわたり人材を育成してきました。特に、経済学部は旧制の彦根高等商業学校をルーツに持ち、日本のビジネス教育と研究をリードしてきた伝統があります。
キャンパスは、教育学部が大津キャンパス、経済学部とデータサイエンス学部が彦根キャンパスに分かれており、それぞれの地域特性を活かした活動を展開しています。この伝統的な基盤の上に、時代に即応した革新的な学びを提供する姿勢が、滋賀大学の最大の魅力です。
今回訪問したのは彦根城に隣接する彦根キャンパスの学生食堂。食べ盛りの大学生の食事の様子をご覧ください。
JR琵琶湖線(東海道本線)彦根駅より2キロメートル。琵琶湖近くにある滋賀大学彦根キャンパス。
キャンパス内にある滋賀大学彦根食堂部。隣は彦根城のお濠という立地。
彦根食堂部の営業時間は11:00~14:30。1日700~800食が提供されています。
メニュー数は毎日40~45種類。12時をすぎると授業を終えた学生が一気に訪れます。
この日は主菜(5種類)、カレー、丼(3種類)、麺類(4種類)のほか、小鉢が提供されていました(画像は2種のサーモン丼)。
お米は地元近江米。琵琶湖をはじめとする良質な水で作られており、古くから近畿の米蔵と呼ばれ食されてきました。
学食は「食育」の学び舎:キャンパスライフを支える滋賀大学の学生食堂
大学生にとって食堂は、日々のキャンパスライフの質を高める重要なスポットです。単に昼食をとる場所という枠を超え、コミュニケーションや授業の合間のリラックスタイムでもあり、学生生活を豊かにする多機能な空間となっています。アイドルタイムと呼ばれるランチタイム以外の時間帯にも活用されており、購買が閉店するまでホールが開放され、学生たちはここで友人と談笑したり、課題に取り組んだり、ゼミの準備を進めたりと、思い思いの時間を過ごす「キャンパス内のサードプレイス」の役割も担っています。
食堂を運営している滋賀大学生活協同組合では、学生が過ごす4年間を、「学生にとって最後の食育期間」と捉えています。一般の飲食店ではあまり見かけないカフェテリア方式を採用することで、学生に自分で食べるものを選ばせる機会を提供しています。
栄養バランスを考慮しながら、日々、何を選び、どう組み合わせるか。この選択を通じて身につく「食を選ぶ力」こそが、食堂が学生に贈る一生もののスキルとなっています。その大事な「食」を学ぶ食材として、滋賀県産の「近江米・秋の詩」が提供されていました。近江米は品種によって特徴がありますが、全体的にほどよい粘りとまろやかな甘味があり、高い食味評価を得ている品種が多く、全国的にも人気のお米です。
学生は学問だけでなくこの近江米や他の関西広域連合域内の食材を通じて成長し巣立っていくのです。
※掲載内容は2025年11月21日取材時の内容です。
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