奈良県営競輪場選手宿舎食堂(奈良県)
奈良県奈良市秋篠町98
1950年に開設された奈良県営競輪場は、歴史のある競輪場の一つとして知られています。奈良市内に位置し、アクセスも良好。競輪を楽しむだけでなく、周辺の観光名所とあわせて訪れることができるのも魅力の一つです。競技場内は、昭和の雰囲気を色濃く残しながらも、現代的な施設も整備されており、快適な観戦環境が整っています。
奈良県営競輪場には、他の競輪場と同様、構内に選手用の宿舎が設置されており、全国各地から参集する競輪選手が利用しています。選手専用の食堂が用意されており、地元産の食材も多く提供され、選手のコンディション維持管理に一役買っています。
それでは奈良県営競輪場選手宿舎食堂をご紹介しましょう。
近鉄大和西大寺駅から無料送迎バスで約5分(※)。奈良県北西部に位置する奈良県営競輪場。※運休日あり
選手用宿舎の中にある食堂。座席数は約100席。競輪開催時のみ営業されています。
ビュッフェスタイルで提供するものは食べ放題です(画像はサンプル)。
こちらは奈良県の吉野葛を使った葛餅。デザートとして提供されています。
食堂内には、お菓子やアイスクリーム、ドリンク類なども販売されています。
「弊社はHACCP五つ星を取得しており、安心・安全をモットーに選手の皆様にご利用いただいております」と語るのは食堂を運営する株式会社ワールド・ヘリテイジの庄村さん。
地域貢献や鮮度維持にも貢献している奈良県営競輪場選手宿舎食堂
取材に訪れたのはミッドナイト競輪の開催日。主に肉料理をメインにした夕食が提供され、メインディッシュ数種類のほか、総菜やサラダ、デザートなどが揃ったビュッフェコーナーが設けられています。
食堂の営業時間は、競輪開催日程に応じて柔軟に変更されます。例えば、モーニング競輪開催時には朝食は5:30から提供され、ミッドナイト競輪開催時には夜食が25:00まで提供されます。また、通常は競輪開催日以外の利用は認められていませんが、本年(2024年)の3月と7月には奈良競輪場主催の「こども食堂」として食堂が開放されました。
食堂の運営においては、選手の身体づくりをサポートすることが最も重要なコンセプトであり、高たんぱくな食材をバランスよく、効率的に摂取できるようメニューが工夫されています。また、SDGsの取組として、同じ市内にある系列ホテルとの連携により、食材やメニューの共有を通じてフードロスを抑制しています。
レース開催中は宿舎を出ることができない選手にとって、食事は数少ない楽しみであることから、選手たちが快適に過ごせるよう配慮されています。
食堂の運営においては、関西広域連合エリアの食材が積極的に利用されており、地域貢献や食材の鮮度維持が重視されています。さらに、これらの食材を使った加工品をメニューに取り入れています。取材日に使用された関西広域連合エリアの食材としては、吉野葛を使った葛餅や奈良漬みそがあり、これらは食堂内の売店でも購入が可能となっており、選手のお土産として人気となっています。このため、選手だけでなくその家族や関係者にも地元の特産品を知ってもらう機会にもなっています。
※掲載内容は2024年8月26日取材時の内容です。
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関西広域連合広域産業振興局 農林水産部
〒640-8585
和歌山市小松原通1 丁目1 番地
和歌山県農林水産部 農林水産政策局農林水産総務課内
電話番号:073-432-0151 ファックス:073-433-3024広域産業振興局 農林水産部へのお問い合わせはこちら