令和5年10月27日北陸新幹線整備促進シンポジウムin関西2023
令和5年10月27日北陸新幹線整備促進シンポジウムin関西2023を開催しました
◆令和5年10月27日、関西広域連合、京都府、大阪府、関西経済連合会の主催及び北陸新幹線建設促進同盟会、北陸新幹線早期全線開業実現大阪協議会の共催により、2024年3月16日の北陸新幹線金沢・敦賀間の開業を控え、その効果に期待が集まる中、北陸新幹線の早期全線開業に向けて、関西におけるさらなる機運の醸成を図るため、「北陸新幹線整備促進シンポジウムin関西2023」を開催しました。
◆当日は、約250名が会場へ来場され、約100名がオンラインで視聴されました。
◆シンポジウムでは、冒頭、三日月関西広域連合長、松本関西経済連合会会長、吉村大阪府知事、杉本福井県知事から挨拶がありました。そして、建設主体である独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構北陸新幹線建設局の堀川淳副局長より北陸新幹線の概要説明を行っていただきました。その後、杉本福井県知事、正司神戸大学名誉教授、楢原関西経済連合会副会長、澤柳客員研究員の4名が登壇し、「敦賀開業で高まる期待」、「開業効果を最大限活かすために必要なこと」、「関西への経済波及効果」、「開業がもたらす関西と北陸の交流促進と地方創生」の4つをテーマとしたトークセッションを実施しました。最後に、閉会セレモニーでは、関西と北陸地方のつながりをより強めるために、大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」と福井県公式マスコットキャラクター「はぴりゅう」が会場に駆けつけ、主催者、登壇者と一緒にフォトセッションを実施しました。
トークセッションでは、以下のようなお話がありました。
◆トークセッション1 「敦賀開業で高まる期待」(杉本福井県知事)
- 福井・敦賀開業で福井県内では盛り上がりが加速しており、開業の効果を最大限高めるために観光地・施設への投資を重点的に実施し、地域交通の充実も進めている。
- 大阪まで開業すれば関西の交流圏が大きく広がる。また、北陸新幹線は災害に強く、大規模災害時には東海道新幹線の代替として機能するので、災害時のリダンダンシー確保のためにも重要だ。一日も早く実現させたい。
◆トークセッション2 「開業効果を最大限活かすために必要なこと」(正司神戸大学名誉教授)
- 交通と地域経済社会は密接に関係している。東海道新幹線はビジネス新幹線だが、北陸新幹線は観光など多彩な活動の活性化に貢献し、地域の魅力再認識にも結びつくだろう。
- 新幹線は高い能力を持つ社会インフラであり、北陸新幹線の全線開業は西日本、さらに日本全体の経済力を底上げするための先行投資である。関西には北陸と西日本と繋げる中央回廊の西の拠点としての役割が期待される。
◆トークセッション3 「関西への経済波及効果」(楢原関西経済連合会副会長)
- 複眼型国土の実現のためにも交通インフラ整備は大切。北陸新幹線全線開業は北陸と関西、さらに西日本との距離を短縮し、東京一極集中化是正にも寄与する。
- 北陸新幹線や地下鉄なにわ筋線が開業すれば、広域交通の一大ハブとなる新大阪駅の重要性がますます高まる。関西経済連合会は、歴史的にも繋がりが深い北陸と関西を結ぶ新幹線の実現に向けた活動を今後も積極的に行っていく。
◆トークセッション4 「開業がもたらす関西と北陸の交流促進と地方創生」(澤柳客員研究員)
- 地域活性は定住人口や企業誘致など目に見えるものだけでなく、「楽しい」や「好き」など目に見えない指標も大切で、地域愛と観光地力は密接な関係にある。
- まずは地域の人たちが楽しむこと、「何もない」と決めつけるのではなく地元の魅力を鳥の目・虫の目で見ること、ピークを最後に持って来ることなどおもてなしの作戦を検討することが、交流促進や地方創生の機会に大切だ。
シンポジウムの様子
三日月広域連合長の挨拶
松本関西経済連合会会長の挨拶
吉村大阪府知事の挨拶
杉本北陸新幹線建設促進同盟会会長(福井県知事)の挨拶
鉄道・運輸機構堀川副局長による北陸新幹線の概要説明
トークセッションの様子
閉会セレモニー1
閉会セレモニー2
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