若い世代が夢と希望を持って靴づくりができるように、誇れる仕事をしていきたい若い世代が夢と希望を持って靴づくりができるように、誇れる仕事をしていきたい

La gomma アレッツォ(神戸市)

歩く人の足を考え抜いた
伸縮自在のフィット感

大阪の食いだおれ、京都の着だおれ、そして神戸の履きだおれ。そんな靴の街、神戸市長田区で35年間「MADE IN JAPAN」にこだわって婦人靴をつくり続けているのが株式会社アレッツォです。「長田の靴は薄くて、軽くて、丈夫なのが特徴。薄くて柔らかいから足馴染みがよく、靴ずれしにくいんです。靴づくりの技術はもとより、他の地域や海外と比べても人工皮革や糊の技術が高いからだと思います」と話す代表の水谷義臣さんが5年の歳月をかけて生み出したのが「la gomma(ラゴンマ)」というサンダルです。

イタリア語で「ゴム」という意味を持つこのサンダルの魅力は、甲部分とトング部分の2つの輪のストラップが持つ斬新なデザインに加え、徹底した歩きやすさを追求した素材にあります。トング部分の生地には伸縮素材を使用し、どんな足にもフィット。対して甲部分の生地は伸縮性がなく甲をしっかりホールドします。また、何度も試履を重ねて完成したフットベッドは返りがよく、歩きやすく疲れにくい履き心地を実現しています。「最初は、レディス、キッズばかりの自社製品の良さを自分でも実感してみたいというところから始まりました。素材をつくるところから始まり、縫製にも特殊なミシンが必要で模索が続きましたが、理想の一足ができたと思います」と水谷さん。

自社工場ではOEM生産も続けながら、自分たちが履きたいと思う靴を自社ブランドで次々と発表しています。「OEM生産は技術を継承するためにも大切なことですが、自社ブランドの靴がお店に並ぶことは職人にとっても誇りに繋がります。将来的には靴づくりに携わる資材業者さんやミシン場さんたちとタイアップして自分たちの店を展開していきたいですね」。

株式会社 アレッツォ

〒653-0037
兵庫県神戸市長田区大橋町2-3-2 tfビル2F
Tel.078-646-9622
https://www.arezzo-kobe.jp/

長年培った高い技術で、美しい靴の型をつくるつり込み。

長年培った高い技術で、
美しい靴の型をつくるつり込み。

木型に合わせてつま先の型をつくる工程を「つり込み」といいます。薄い人工皮革などがシワにならないよう、美しく仕上げるのは高い技術が必要とされます。また、アルミ製の木型は神戸独特のものなのだそう。「プラ製も使いますが、アルミは熱伝導率が高いのがいいですね」。

熟練のミシン職人の技が光る、ラゴンマの伸縮自在のアッパー。

熟練のミシン職人の技が光る、
ラゴンマの伸縮自在のアッパー。

ラゴンマの伸縮するアッパー部分は熟練の職人と特殊なミシンで実現。「糸ではなく縫い方で伸び縮みします。糸が絡みやすく微調整が難しいのですが、他ができないと聞くと負けん気が勝つ(笑)。布がどんどん靴になっていく工程は楽しいですよ」とミシン場の高木好子さん。

製造から仕上げ、梱包までチームワークが大切な靴づくり。

製造から仕上げ、梱包まで
チームワークが大切な靴づくり。

「一見単純作業に見えますが、大量生産の肝はチームワーク。丁寧さと素早さが求められます。一人が遅れると途端に生産量が落ちるので、どの工程も気が抜けない」。最後はX線で異物などをチェックするも、製造から仕上げ、梱包まで、すべて人の手作業で行われます。

La gomma - アレッツォ(神戸市)

洋服だけでなく、和装にもよく合う。
履き心地とデザイン性を兼ね備えた
新しいカタチのトングサンダル。

イタリア語で「ゴム」を意味するブランド名「la gomma(ラゴンマ)」。まるで足の一部になったようなフィット感で歩きやすく疲れにくい。機能美を追求した無駄のないデザインは、タウンユースから浴衣や着物などの和装など、どんな服装にもぴったり合うのも嬉しい。レディス、メンズともにS、M、Lの3サイズ展開のほか、キッズサイズも。また、同素材を使用した別デザインやアッパーの素材を変えたものなど、豊富なバリエーションも登場。

PRODUCTS - 2019

PRODUCTS - 2018

PRODUCTS - 2017

PRODUCTS - 2014

PRODUCTS - 2013