手加減してまで創る幼い素肌への心配り手加減してまで創る幼い素肌への心配り

ガーゼのベビー肌着
「天使のころも」
武田晒工場(堺市)

株式会社武田晒工場代表の武田清孝さんは、家業である和晒(わざらし)の技術に誇りを持っています。布を固定して薬剤溶液を動かす日本独自の和晒は、全工程に30時間もかかります。その手間の分、漂白が生地に及ぼす影響は少なく、経年使用で繊維がほつれるにつれて綿に近づき、柔軟性が増すといいます。
布を作業ラインに流す洋晒は素早く漂白できますが、仕上がりの手触りは和晒にはかないません。しかしながら、時代はスピードと白さを求めました。和晒の需要は次第に減り、武田さんは自社製品を模索していたそうです。そしてある日、“あえて晒さない”ことを思いつきます。

現在の晒は、木綿のゴミなどを取り除いた後もなお、極限まで白さを求めて素材を更に漂白します。しかし武田さんは培った晒のノウハウから距離をとり、晒し過ぎない肌着を作りました。「この業界は、中身より見た目で判断されます。でも、そうではないものも作りたかったのです」。武田さんは、想像以上に柔らかく仕上がった“晒さない肌着”に驚き、製品化の確信を得たそうです。

新しい工程を経た「天使のころも」は、和晒の肌触りはそのままに、色も染料も極力自然の状態で加工されています。晒のメリット、デメリットを熟知した武田さんが贈る、赤ちゃんに優しい製品です。

株式会社武田晒工場

〒599-8266
大阪府堺市中区毛穴町197-2
Tel.072-271-0504
http://takeda-sarashi.jp

室内天日干しで自然に柔らかく

室内天日干しで
自然に柔らかく

和晒は、今でもほとんどが手作業です。「晒は生き物。一日として同じようにあがったことはありません」と武田さん。工場2階の専用部屋では、竿に1枚1枚布を干して乾燥させています。吹き出し温度80℃という中での重労働も、ひとえに柔らかく仕上げるため。

おしめよりも優しく赤ちゃんを包みます

おしめよりも優しく
赤ちゃんを包みます

武田晒工場では、創業以来おしめ用の木綿などを晒してきました。「出産祝いには、今でもおしめ。ずっと需要があるんですよ。新製品は赤ちゃんのものと決めていました」。もともと優しく仕上がる和晒を更に加減して、「天使のころも」は作られています。

ガーゼのベビー肌着「天使のころも」 - 武田晒工場(堺市)

和晒だから洗濯するほど綿に戻る
ふんわり感を何度でも

今年から販売予定のベビー肌着ブランド「天使のころも」。肌着には、通気性の良いガーゼを二重にして使用。洗濯するママの声にも応えた、使い勝手の良い肌着です。
ベビー肌着、スタイ、肌着+スタイ。ミトン、コットンおもちゃなども展開(桐箱包装は別途料金)。
写真以外にも、カラーネップ糸を使ったおしゃれな肌着も用意されています。要望に応じたオリジナルオーダーも受け付け。

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