江戸中期に誕生した松右衛門帆を220年の時を経て再現。高砂発祥・全国ブランドのバッグに江戸中期に誕生した松右衛門帆を220年の時を経て再現。高砂発祥・全国ブランドのバッグに

松右衛門帆 御影屋(兵庫県)

全国の港を制覇した帆布への思いを
日常使いのバッグに込めて

天明5年(1785年)、日本における近代帆布を生みだしたとしてその名を知られる工楽松右衛門。それまでの船の帆は、わらやイグサなどの草を織って作られたムシロ帆で、雨や水に濡れると重くなり操作が難しいものでした。そこで、高砂出身の船頭であった工楽松右衛門は、当時普及し始めた太い播州木綿を使って経緯糸に2本づつ通して極厚で丈夫な帆の織りあげに成功。従来の帆布に比べて高価だったにもかかわらず「松右衛門帆」と呼ばれて全国に普及、日本の近代海運業の発展に貢献しました。

その松右衛門帆を使ったバッグの製作を企画したのが平成22年。「220年以上も前に生まれた布が、そのままブランド名として残っているのは世界的にも稀少。世界の名ブランドにもひけをとらない、日本にもこんな凄い発明家がいたんだよ、ということを松右衛門の出身地である高砂から発信していきたいと思ったんです」と、株式会社御影屋の代表の柿木貴智さん。

製作にあたってまず取り組んだのが、当時の帆布の再現。経糸は綿糸2本、緯糸は計6本を合わせた撚糸で織ってあり、現在では規格外の極太糸。そのため、昔ながらの織機を使っている織工場で、ひと織ひと織手間と時間をかけて織りあげます。

「帆布に限らず、様々な分野で改良や発明の功績を残した松右衛門は“男が惚れる男”。そんな1人の男のロマンも一緒に伝えていければ」と柿木さん。200年以上の歴史が今につながり、バッグという日常に溶け込んだアイテムとしてその良さを実感できる。そんな素晴らしい思いのこもった一品です。

株式会社 御影屋

〒676-0041
兵庫県高砂市高砂町今津町510
Tel.079-440-9031
https://www.matsuemon-ho.com

現代帆布の生みの親「工楽松右衛門」

現代帆布の生みの親
「工楽松右衛門」

幼少の頃から改良や発明が好きだった松右衛門は海運や帆の開発にとどまらず、様々な分野で功績を残し、その後も築港技術者として活躍。「工楽」の姓を徳川幕府より授与されたのは、「工夫を楽しむ」という意味から名付けられたのだとか。

今日では流通していない極厚の「0号帆布」

今日では流通していない
極厚の「0号帆布」

現在一般に市販されている帆布は1号~11号。松右衛門帆はその規格外である極厚の0号帆布で、太糸綿糸を2本の引き揃えにした二尺五寸(75cm)の広幅の帆布を当時のままに再現。生地の両端に耳を残した帆布を再現するため、力織機と呼ばれる昔ながらの木製の織機を使用しています。

長年の技術が光る織りと縫製職人による手仕事

長年の技術が光る
織りと縫製職人による手仕事

昔ながらの職人の技で時間をかけて織りあげるため、目が詰まっていずに、しなやかで丈夫。軽さと優しい手触りも特徴。出来上がった極厚の帆布は、熟練した縫製職人によりひとつひとつ丁寧に形作られて出荷されます。

松右衛門帆 - 御影屋(兵庫県)

帆布の軽さと優しい手触りを生かす
温かみあるデザイン。
革・タグ・裏地にもこだわりが見え隠れ。
素材・技術に至るまで全てが
オール兵庫のこだわり。

革はすべて最高レベルの技術を誇るたつのレザーから、1カ月かけてじっくりとタンニンを革に浸透させたピット製法のレザータグを。製品の内側には松右衛門帆の証である布タグ、そして裏地には松右衛門帆マークをジャガード織で織りこみ、光沢のある生地を採用。気品と質を際立つ造りに。
(上段左から)Libero(リベロ:ビジネストートLL)、Square(細マチトート)、Prima(プリマ:カジュアルトート)、Vessel tote(ヴェッセルトート:舟形トート)
(下段左から)Curious(キュリアス:ショルダーL)、Leo(レオ:ボディバッグ)、PanierS・M(パニエS・M:小物入れ)、Bateau(バトー:横型小物入れ)、Irie(アイリー:トートS)
※商品は廃番になる可能性がございます、ご了承ください。

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